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【大引け概況】


23日の日経平均株価は反落し、前日比272円62銭(1.03%)安の2万6235円25銭で終えた。

 
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前日の米株式市場では、NYダウが348ドル安と大幅下落。半導体大手のマイクロン・テクノロジーの決算が予想を下回ったことが嫌気され、ハイテク株全般が売られた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%超の下落となった。
この日の東京株式市場も売り先行の展開となった。半導体関連株などに売りが膨らみ日経平均株価は一時、2万6100円台まで売られ下げ幅は400円を超えた。トヨタやホンダなど自動車株への売りも続いた。また、東エレクやアドテストなど日経平均への影響度が大きい銘柄の下げが目立った。
 
ただ、日経平均株価は21日まで5日続落するなど大きく値を下げていただけに、下値には値頃感からの買いが入った。今晩は米国で11月個人消費支出(PCEデフレーター)や12月ミシガン大学消費者態度指数など重要経済指標が発表されることもあり、様子見姿勢で上値は重い展開が続いた。海運株や自動車株が安く、銀行株は引き続き買われた。
 
売り一巡後は下げ幅を縮小した。足元で下げ局面が続いているため、自律反発を見込んだ買いが入った。週末とあってこのところ積み上げた売り持ち高を解消する動きも出た。午後に入ると、新規の売買材料に乏しく、狭いレンジでの推移が続いた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落し、10.23ポイント(0.54%)安の1897.94で終えた。
 
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆4922億円。売買高は11億6344万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1192と、全体の6割を占めた。値上がりは575、変わらずは71銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では海運業、非鉄金属、不動産業の下落が目立った。上昇は保険業、銀行業、電気・ガス業など。
 
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコが安く、日本郵船や商船三井が値を下げた。トヨタ自動車やホンダが軟調。ソフトバンクグループやエーザイ、ファーストリテイリングといった値がさ株が売られた。エーザイと日東電も売られた。
 
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループは年初来高値を更新した。りそなホールディングス、ふくおかFGなど金融株は上昇した。東京海上ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングスがしっかり。政府による原発活用の推進期待で東京電力ホールディングスや関西電力など電力株が買われた。