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【大引け概況】
11日の日経平均株価は大幅に反落し、前日比909円75銭安の2万8608円59銭で終えた。下げ幅は2月26日(1202円26銭)以来の大きさだった。
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 前日の米市場で米長期金利が上昇してハイテク株に売りが広がった流れを受け、東京株式市場でも売り注文が出た。
 
ナスダック総合株価指数と主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となった。東京市場でも東エレクといった値がさの半導体関連やソフトバンクグループ(SBG)に売りが出て指数を押し下げた。
朝方から売りが優勢だった。チャート上で5日移動平均を明確に下回り、午前の中ごろから下げが加速した。米株価指数先物が日本時間11日午後の時間外取引で軟調に推移したことで日経平均先物に短期筋などからの売りが出たのも重荷となり、下げ幅は一時1000円に迫った。
 
前日に21年3月期決算を発表したパナソニックは6%安となった。市場では「決算発表をきっかけに売りを出す流れが続いている」との声も聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落し、前日比46.35ポイント安の1905.92で終えた。JPX日経インデックス400も反落。終値は425.75ポイント安の1万7173.53だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆9567億円。売買高は12億8914万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1989と、全体の9割を占めた。値上がりは169、変わらずは33銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では精密機器、非鉄金属、ガラス・土石製品の下落が目立った。上昇は電気・ガス業のみ。
 
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループが一時7%近くと大幅安、東京エレクトロン、レーザーテック、アドバンテストなど半導体関連主力も急落した。トヨタ自動車が売りに押され、村田製作所、キーエンスなども下落した。ホクシンが大きく利食われ値下がり率トップとなったほか、丸和運輸機関も急落。ボルテージ、東海カーボンも大幅に売り込まれた。
 
半面、任天堂、日本製鉄、日本郵船なども買いが優勢だった。塩野義製薬も強い動き。極東貿易がストップ高に買われ、日本ケミコンが急騰、ノリタケカンパニーリミテドも値を飛ばした。宮越ホールディングス、新日本科学、グリーも買われた。
 
東証2部株価指数は前日比71.83ポイント安の7462.14ポイントと5日ぶり反落した。
出来高1億2128万株。値上がり銘柄数は94、値下がり銘柄数は319となった。
 
個別では、YE DIGITAL、ソケッツ、フライトホールディングス、ダイトーケミックス、富士ソフトサービスビューロなど9銘柄が年初来安値を更新。ヴィスコ・テクノロジーズ、SECカーボン、神鋼環境ソリューション、ミズホメディー、東京ボード工業が売られた。
 
一方、三井金属エンジニアリング、アートスパークホールディングス、エス・ディー・エス バイオテック、神鋼鋼線工業、オーナンバなど10銘柄が年初来高値を更新。SANEI、AMGホールディングス、セキド、ジー・スリーホールディングス、電響社が買われた。