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日本株全体を押し上げる材料がない中、前日に大きく値を上げたハイテク株、電子部品関連などに利益確定の売りが広がった。
 
前日のダウ工業株30種平均は最高値を更新したが、他の主要な欧米株価指数は全般にさえず、日経平均株価もマイナス圏で推移した。
アップルの好決算を受けて前日買われた電子部品関連株が反動で値下がりしたほか、円安の後押しがない中で自動車など輸出関連業種も軟調だった。
 
また、新内閣の顔ぶれが報じられたが「首相や財務相が変わるわけでもなく(経済への影響について)何ら連想が働かない」など、市場関係者の関心は低く、株価への影響は見られなかった。
4日夜に米国の雇用統計発表が予定されているため、手控え姿勢も出て、売買代金は前日に比べ少なかった。
取引時間中に大幅増益決算を発表した大手商社株が後場値上がりするなど好業績株は引き続き素直に買われた。日経平均も2万円近辺で踏みとどまっており、底堅さは消えていない。
市場では「NYダウの連騰にも反応はなく、あらためて上値の重さが意識された。市場参加者の夏季休暇取得が多くなるなか、日経平均は2万円前後を下限、2万200-300円程度を上限とするレンジ相場がしばらく続きそうだ」との声が聞かれた。
為替相場は、1ドル=110円60銭台(2日終値110円79-80銭)と円高に推移している。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落し、0.56ポイント安の1633.82で終えた。一方、JPX日経インデックス400は小幅に続伸した。終値は前日比1.17ポイント高の1万4541.17だった。
 
東証1部の出来高は16億8063万株で、売買代金は2兆2439億円。騰落銘柄数は値上がり986銘柄、値下がり896銘柄、変わらず139銘柄だった。

個別では、売買代金トップの任天堂やトヨタ自、ソフトバンクG、三菱UFJ、SUBARU、JTなどがさえない。SUBARUは取引時間中に決算発表し、下げ幅を広げた。
ファナックが売られ、東エレク、日東電工は軟調。決算発表のカシオは下げがきつかった。三井住友、三菱UFJが値を下げ、ソフトバンクGは反落。JTが小安く、日立造は商いを伴って7%前後の下落となった。
 
半面、ファーストリテが小高く、ANAは上伸。KDDIが締まり、関西電は続伸。日本紙はしっかり。三菱商事が3%高となったほか、住友商は決算を受けて大幅高。第1四半期決算や業績予想の上方修正が好感された古河電はストップ高。村田製は切り返した。
新規アプリをリリースしたエムアップも東証1部上昇率上位に顔を出した。
 
 
東証2部株価指数は前日比7.77ポイント安の6297.61ポイントと3日ぶり反落した。値上がり銘柄数は210、値下がり銘柄数は248となった。
個別では、西菱電機、戸上電機製作所、日本精機、カーチスホールディングス、アルデプロが年初来安値を更新。ピクセラ、サンユウ、ヨネックス、図研エルミックが売られた。
 
一方、プレミアムウォーターホールディングス、ジャパンエンジンコーポレーションがストップ高。エスビー食品、アヲハタ、ハブ、サンコーテクノなど25銘柄は年初来高値を更新。鈴与シンワート、パス、高砂鐵工、カネヨウが買われた。