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【大引け概況】
11日の日経平均株価は3日続伸し、前日比175円08銭高の2万9211円64銭で終えた。
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前場にハイテク株などの利益確定売りに押され、一時マイナス圏に転じた。しかし米国で新型コロナウイルス危機に対応する1.9兆ドル規模の追加経済対策が近く成立する見通しとなり、これが世界景気や金融市場に好影響を与えるとの見方を背景に、景気敏感株を買う動きが優勢となった。上げ幅は一時、200円を超える場面もあった。
 
一方で高値警戒感からの売りも出やすく、米金利の動向を警戒してグロース(成長)株の一角には売りが出やすかった。
 
ただ、来週にかけては米国債の入札が順調に進むかどうかに関し「不透明感が払拭(ふっしょく)されていない」。日銀政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に積極的な取引を手控えるムードも根強く、上値追いは限定的にとどまった。
 
市場では「米金利動向に左右される展開が継続しそうだが、3月配当取りや好取組など、材料のある銘柄に妙味がありそう」との声が聞かれた。

JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比24.85ポイント高の1万7375.13だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、5.18ポイント高の1924.92で終えた。

東証1部の出来高は13億7793万株、売買代金は2兆8692億円。騰落銘柄数は値上がり1558銘柄、値下がり570銘柄、変わらず67銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、非鉄金属、電気・ガス業の上昇が目立ち、下落はゴム製品、陸運業、空運業など。
 
個別銘柄ではファーストリテ、ソフトバンクG、エムスリー、マネックスGが値を上げ、三菱UFJ、三井住友、川崎船、郵船、商船三井が買われた。
 
半面、村田製、キーエンスは値を下げ、東エレク、レーザーテック、トヨタ、花王、三菱商は値を消した。
 
東証2部株価指数は前日比45.99ポイント高の7399.10ポイントと3日続伸した。
出来高2億6877万株。値上がり銘柄数は263、値下がり銘柄数は151となった。
 
個別では、築地魚市場がストップ高。日和産業、フジ日本精糖、あじかん、丸尾カルシウム、ミズホメディーなど10銘柄は昨年来高値を更新。リミックスポイント、アゼアス、那須電機鉄工、ウイルテック、石井表記が買われた。
 
一方、クロスプラス、ギグワークス、ウインテスト、関門海、ラピーヌが売られた。