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【大引け概況】
5日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落した。前日比39円32銭の2万0844円45銭で終えた。
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本格化する決算発表とあわせて通期業績予想を下方修正する企業が目立ち、先行きに対する不透明感から利益確定を目的とした売りが出た。
 
朝方は前日の米国株の上昇や、為替相場の円安・ドル高基調を好感した買いが先行。採算改善への期待から電気機器や機械など輸出関連株に買いが入った。米株式相場の上昇が続いていることも投資家心理を改善させ、相場の支えとなった。
日経平均株価は節目となる2万1000円の手前まで迫る場面があったが、買いは続かず、その後マイナス圏に沈んだ。
 
午後に入ると、旧正月で中国市場などが休場となっていることもあり、こう着感が強まり、2018年10〜12月期の決算発表をにらんだ個別株物色が中心となった。
 
19年3月期の企業業績見通しは下方修正も多いが、事前に織り込み済みで株価の反応は限られている。
市場からは「バリュエーション(企業価値評価)的に高くはないが、新規の材料がなく上値は重い。景気が良ければ株が買われるところだが、金利に目が行き警戒感が出ている雰囲気だ。米利上げ見送りといっても半信半疑のようで、確信が持てるまで、資金が流入してにくい面もあろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小幅に続伸した。終値は前日比6.46ポイント高の1万4053.16だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、1.55ポイント高の1582.88で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1054億円、売買高は12億2836万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は730、値上がりは1325、変わらずは72だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、医薬品、その他製品の下落が目立った一方、水産・農林業、非鉄金属、繊維製品などが上昇した。
 
個別では、キーエンスが大きく買われ、村田製作所も上昇した。ファナックや京セラは上昇。花王や資生堂が高い。伊藤忠商事も高い。ハウスドゥが一時値幅制限いっぱいに買われたほか、JCUが値を飛ばし、レーザーテック、カカクコムなども大幅高。ヤフーも上値を追った。日本水産も商いを伴い上昇した。日清食品ホールディングスも活況高となった。
 
半面、1月の国内既存店売上高が減収となったファストリが大きく下げ、1銘柄で日経平均を50円あまり押し下げた。任天堂が売られたほか、アステラス、武田薬品工業など医薬品株が軟調。ユニファミマやキッコマンが下落。通期予想を下方修正したパナソニックも安い。ZOZOも下値を探る展開。日立製作所も冴えない。イビデンが急落、ケーズホールディングスも大幅安。シャープ、ヤマシンフィルタ、アダストリアなどの下げも目立った。
 
 
東証2部株価指数は前日比27.85ポイント高の6750.00ポイントと続伸した。
出来高3595万株。値上がり銘柄数は211、値下がり銘柄数は200となった。
個別では、インスペックが昨年来高値を更新。ピーエイ、戸上電機製作所、MCJ、アシードホールディングス、ジーエルサイエンスが買われた。

一方、ダイハツディーゼル、小島鉄工所が昨年来安値を更新。カワセコンピュータサプライ、アサガミ、村上開明堂、田岡化学工業、マナックが売られた。