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【大引け概況】
19日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比206円90銭高の2万3400円70銭で終えた。
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円相場が1ドル=110円台まで下落したことや、香港や中国・上海の株価指数が上昇したことを受け、投資家の過度な不安心理が後退した。短期志向の投資家による株価指数先物への買い戻しが入り、上げ幅は一時270円を超えた。
 
前日までの4営業日で日経平均が700円近く下落したことを考えると、文字通り「自律反発」の域を出ない。
新型コロナウイルスによる肺炎感染問題は「最近の下落で株価におおかた織り込まれたと思う」とされるものの、感染ペースが目に見えて減るなど事態収束の明確な兆候が出るまでは、様子見姿勢は残るとみられる。
まだ「小康状態の中で少し上昇方向に振れた程度」とみるべきかもしれない。
 
新型肺炎の感染拡大が国内景気に及ぼす悪影響への警戒感は根強く、上昇一服後は戻り待ちの売りが出た。
 
JPX日経インデックス400は8営業日ぶりに反発。終値は前日比61.68ポイント高の1万5015.94だった。東証株価指数(TOPIX)も8営業日ぶりに反発し、6.15ポイント高の1671.86で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1108億円。売買高は11億3397万株だった。値上がり銘柄数は1245と全体の約58%を占めた。値下がり銘柄数は801、変わらずは114銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)は、精密機器、ゴム製品、海運業などが上昇した。鉄鋼、銀行業、ガラス・土石製品などは下落。
 
個別では、東エレク、SUMCO、アドバンテスが値を上げ、ソニー、TDK、村田製、信越化は買われた。HOYAは大幅反発。ファナック、太陽誘電、ブリヂストンは高かった。郵船、ソフトバンクG、任天堂、ファーストリテ、中外薬や第一三共が堅調で、日清粉Gや味の素、JR東海が高い。
 
半面、三菱UFJや三井住友FG、第一生命HDが下落した。KDDI、ネットワンは反落。日本製鉄や神戸鋼が売られた。TOTOは続落。トヨタが値を下げ、ホンダ、三井化学や旭化成が売られた。
 
東証2部株価指数は前日比6.13ポイント高の6931.89ポイントと3日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は300、値下がり銘柄数は120となった。
 
個別では、FRACTALE、スガイ化学工業、ラピーヌが一時ストップ高と値を飛ばした。日本リーテック、ベース、東京インキ、エルアイイーエイチ、要興業など6銘柄は昨年来高値を更新。アートスパークホールディングス、TBグループ、技研ホールディングス、神島化学工業、インスペックが買われた。
 
一方、川本産業が一時ストップ安と急落した。南海辰村建設、三光マーケティングフーズ、オーベクス、ワシントンホテル、浅香工業など15銘柄は昨年来安値を更新。新内外綿、昭和化学工業、パレモ・ホールディングス、アゼアス、マナックが売られた。