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【大引け概況】
日経平均株価は前日比106円67銭高の2万2523円15銭、東証株価指数(TOPIX)は5.95ポイント高の1777.08と、ともに続伸したが、買い一巡後に伸び悩む展開だった。
 
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10日以来の高値だった。21日の米株高で投資家が運用リスクを取りやすくなり、値がさ株や主力株への買いが優勢だった。上げ幅は260円に達する場面があった。
株価指数先物が上昇するなか、値がさ株に裁定取引に絡む買いが入った。買い持ち専門の海外投資家が、好業績への期待が根強い電機株や半導体関連株に買いを入れたのも相場を押し上げた。
機械株や海運株、鉄鋼など景気敏感株のほか、銀行など金融株の上昇が目立った。
 
もっとも日米の祝日を前に利益確定目的の売りも出た。外国為替市場での円高・ドル安進行も重荷となり、日経平均は大引けにかけて伸び悩む展開となった。
 
市場からは「海外株高で朝方上昇しても、後場は利食い売りに上げ幅を縮めるパターンが続いている。米国では23日が感謝祭で休場、24日は短縮取引であり、海外フロー(資金流量)の減少で休み明け24日の日本株も上値が重そうだ。米年末商戦を左右する24日のブラックフライデーの動向を見極めたいところでもある」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比44.02ポイント高の1万5746.46だった。
 
東証1部の出来高は16億339万株、売買代金は2兆7064億円。騰落銘柄数は値上がり1062銘柄、値下がり868銘柄、変わらず108銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉱業、機械の上昇が目立ち、下落は、水産・農林業、小売業、医薬品など。
 





 
個別銘柄では、21日にオールセラミック固体電池「セラチャージ」を開発したと発表したTDKが売買代金を大きく膨らませて急騰。このほか、JXTG、出光興産や国際帝石が上伸し、コマツ、任天堂、ディーエヌエーが堅調を持続し、ソフトバンクG、三菱UFJ、三井住友、ニー、SUMCO、東エレク、トヨタは底堅い展開だった。
 
半面、国産初のジェット旅客機「MRJ」が初の注文キャンセルに見舞われる可能性が出てきたと一部で伝えられた三菱重工業が売られた。日水が安く、すかいら、塩野義は軟調。キーエンス、パナソニックが弱含みで、ブリヂストン、NTT、日本ペイントホールディングス、太平洋セメント、味の素、コスモス薬品が軟調な推移となった。
 
東証2部株価指数は前日比98.72ポイント高の6890.89ポイントと続伸した。値上がり銘柄数は285、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、日本ピグメントが一時ストップ高と値を飛ばした。森組、日本和装ホールディングス、ダイナック、アヲハタ、自重堂など26銘柄は年初来高値を更新。浜井産業、エリアクエスト、セメダイン、ジーエルサイエンス、ウイルコホールディングスが買われた。
 
一方、児玉化学工業、ゼット、エンビプロ・ホールディングス、ジオスター<5282>、小島鉄工所が売られた。