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【大引け概況】
19日の日経平均株価は反落した。終値は前日比362円39銭安の2万8044円45銭だった。
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きょうの東京市場は、寄り付きからリスク回避の売りに晒された。前日の米国株市場では4月の米住宅着工件数が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、景気敏感株やハイテク株など広範囲に売り込まれ、引け際に一段安となる引け味の悪い展開だった。
東京株式市場もこの流れを引き継ぐ格好となった。
 
ビットコイン価格の急落も市場のセンチメントを悪化させたとの見方もあった。
ビットコイン保有で注目されていた電気自動車の米テスラへの懸念などにつながって米株価指数先物が下落したため、日本株についても先物を中心に売りが出た。
日経平均は一時560円あまり下落し、2万7000円台後半まで売り込まれる場面があった。アジア株市場は高安まちまちの展開だったが、米株価指数先物の下げを横にらみに神経質な展開を余儀なくされ、機械や非鉄、鉄鋼といった景気敏感株中心に下値を探る動きが目立った。
ただ、「米国株が本格的な調整局面に入ったとは考えにくい」との見方から2万8000円前後では買い戻しも入った。成長期待の高い銘柄の一角には買いが入り、朝方に安く始まったソニーGは午前の中ごろから上昇に転じた。
 
東証株価指数(TOPIX)は前日比12.50ポイント安の1895.24、JPX日経インデックス400は107.54ポイント安の1万7112.53でいずれも反落した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5099億円。売買高は11億6484万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1453と全体の約7割弱で、値上がりは662、変わらずは76銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)ではパルプ・紙、機械、ガラス・土石製品の下落が目立った。上昇は精密機器、空運業、ゴム製品など。
 
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループが軟調だったほか、ファーストリテイリングが大きく値を下げた。東京エレクトロン、ダイキン工業、日本電産なども売りに押された。村田製作所、TDKなども安い。アーレスティが急落、ダントーホールディングス、グレイステクノロジー、三井化学、フジクラなども下げも目立つ。
 
半面、任天堂は終始買いが優勢、HOYAも上昇した。インドで閉鎖していた工場を再開したと伝わったスズキは上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループが堅調、KDDIもしっかり。ブリヂストンが頑強な値動きをみせ、富士通もプラス圏で引けた。エンビプロ・ホールディングスは値上がり率トップに買われ、テモナ、中央発條、ハークスレイも大幅高。オイシックス・ラ・大地も高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比1.23ポイント安の7323.37ポイントと反落した。
出来高1億5203万株。値上がり銘柄数は209、値下がり銘柄数は191となった。
 
個別では、南海辰村建設、オーミケンシ、ケー・エフ・シー、川本産業、情報企画など10銘柄が年初来安値を更新。Abalance、リミックスポイント、アライドテレシスホールディングス、ぷらっとホーム、SANEIが売られた。
 
 一方、TBグループがストップ高。ジー・スリーホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、まんだらけ、オーナンバ、東洋刃物、岡本工作機械製作所など13銘柄は年初来高値を更新。明治機械、ウイルコホールディングス、北日本紡績、トレーディア、光陽社が買われた。