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【大引け概況】

3日の日経平均株価は続落し、前日比548円41銭(1.68%)安の3万2159円28銭で終えた。7月12日以来およそ3週間ぶりの安値となる。

 
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前日の米株式市場でダウ工業株30種平均など主要株価指数は下落した。米国債の格下げが嫌気されたほか、米長期金利の上昇が重荷となった。米株安をきっかけに最近まで上昇基調が続いていた日本株に利益確定売りが広がった。

日経平均がチャート上で25日移動平均を下抜けたことも投資家心理を冷やし、売りに拍車をかけた。市場では「当面は短期筋による先物主導の相場展開が続きそう」との声が聞かれる。

ただ、下げ渋る場面もあった。日銀は13時過ぎに臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施した。直後に外国為替市場で円安・ドル高が進み、輸出関連が主力の日本株に見直し買いが入った。前日も大幅安となっていたため、自律反発を見込んだ買いも入りやすかった。

東証株価指数(TOPIX)は続落し、33.41ポイント(1.45%)安の2268.35で終えた。JPXプライム150指数も続落し、13.47ポイント(1.30%)安の1021.32だった。
 


東証プライムの売買代金は概算で4兆3391億円。売買高は17億9463万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1666と、全体の9割を占めた。値上がりは158、変わらずは11銘柄だった。

個別では、日経平均の指数への寄与度が高いファストリやアドテストが下げた。TDKは急落し、前日上げていたトヨタは利益確定売りが優勢となった。
ニデックが安く、TDKは大幅安となった。ソニーグループも売りに押された。三菱商事、三井物産など総合商社も売られた。NOK、ヤマハ発動機、カカクコムなどが急落したほか、NTNも下値を探った。

一方、信越化やHOYAが買われた。郵船や川崎汽など大手海運株は大幅高となった。イー・ガーディアンがストップ高で値上がり率首位となった。JVCケンウッドが急騰、サンリオも買いを集めた。インテリジェント ウェイブも大幅高だった。