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【大引け概況】
30日の日経平均株価は続落した。前日比60円84銭安の2万0942円53銭で取引を終了した。
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3月25日以来ほぼ2カ月ぶりに、終値で節目の2万1000円を下回ったが、きょうの高値で終えた。

朝方は、前日の米株式相場が大幅に下落したことで、海外ヘッジファンドなどの株価指数先物への売りが優勢だった。
食品や医薬など、業績が景気変動に左右されにくい銘柄への売りが相場の重荷となり、日経平均は下げ幅を一時190円超に広げた。
 
後場に入ると、下げ幅を縮小した。
日銀による指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ観測が浮上したことに加え、時間外取引で米株先物が堅調だったことを受けて、下値で個人投資家の買いが入った。
堅調だった業種を売って、軟調だった業種を買い戻す動きも目立った。

市場では「きのう29日のNYダウの下落率0.87%と比較すると、日経平均株価の下落率は0.3%程度に留まった。押し目買いに支えられているとみられ、底堅い動きが期待される。日経平均は下落したが、市場の雰囲気は暗くない」との指摘が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比36.45ポイント安の1万3639.19だった。
東証株価指数(TOPIX)は4.43ポイント安の1531.98だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9218億円、売買高は11億1333万株だった。値下がり銘柄数は1094銘柄、値上がり960銘柄、変わらず86銘柄だった。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、小売業などが下落し、電気機器、銀行業、保険業は上昇した。
 
個別では、ファーストリテイリングが大幅続落となり、任天堂も軟調。ソフトバンクグループも冴えない。資生堂、花王なども下落した。日本通信が大きく利食われ、ディー・エル・イーも大幅安となった。レンゴー、KLabなどの下げも目立つ。共立メンテナンス、アシックスも下落した。アステラスや塩野義、武田など医薬品株やキッコマンや宝HLD、日清粉Gなど食品株が軟調だった。
 
半面、前日の米国市場で半導体SOX指数が5営業日ぶりに反発となったことを受けて東京エレクトロンが3%高となったほか、ソニー、TDKが高く、安川電機、ファナックも買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが上昇、コマツ、三菱商事なども買いが優勢だった。オプティムが値を上げ、第一稀元素化学工業、ライフコーポレーションも大きく買われた。北の達人コーポレーションも活況高となり、ツガミも物色人気となった。
 
東証2部株価指数は続落した。前日比16.85ポイント安の6602.82ポイントだった。
出来高は3167万株。値上がり銘柄数は135、値下がり銘柄数は259となった。
 
個別では、アイケイ、コメ兵、アップルインターナショナル、日本食品化工、ICDAホールディングスなど14銘柄が年初来安値を更新した。価値開発、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、セキド、タカトリ、東京衡機が売られた。
 
一方、FRACTALEがストップ高となった。工藤建設、大盛工業、エプコ、スリープログループ、アスモなど10銘柄は年初来高値を更新した。アクロディア、ヴィスコ・テクノロジーズ、大和自動車交通、デュアルタップ、明治機械が買われた。