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【大引け概況】
10日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比168円36銭高の1万9867円12銭で取引を終えた。
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東証株価指数(TOPIX)は17.71ポイント高の1406.68と、ともに3営業日ぶりに反発した。
 
9日、NYダウ工業株30種平均が過去最大の下げ幅となる2000ドル安を記録する暴落に見舞われた。東京株式市場もろうばいする投資家からの売りを浴び、寄り付きから約40分で一時800円超安となり、心理的な節目となる1万9000円を下回る場面があった。 
 
しかし、トランプ米大統領が経済対策の策定を示唆し、安倍晋三首相も「各国当局、日銀とも連携を密にする」と発言。新型コロナウイルスによる景気悪化に歯止めをかける協調姿勢が示され、市場の不安心理がいったん和らいだ。その後は米国や国内の経済政策への期待が次第に高まって上昇に転じた。証券や不動産を中心に多くの銘柄が上昇した。
 
市場からは「下ヒゲの長い陽線を付け、これだけを見るといったん底入れの格好となる。大きく値下がりしただけに戻るとは思うが、新型コロナウイルスの感染拡大という元凶は何ら解消していない。
メジャーSQ(特別清算指数)の算出を控え、思惑的な売買に上下動があるかもしれない」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は25億7037万株、売買代金は3兆8120億円。騰落銘柄数は値上がり1645銘柄、値下がり477銘柄、変わらず42銘柄
 
業種別株価指数(33業種)は証券・商品先物取引業、不動産業、鉄鋼、銀行業などの上昇が目立ち、下落は鉱業、石油・石炭製品、海運業。
 
個別銘柄では、野村が高く、三菱UFJ、三井住友、菱地所、日本製鉄、ソフトバンクGが値を上げ、任天堂は小高い。ソニー、東エレク、トヨタも堅調。OLCや資生堂、リクルートHDは買い戻された。
 
半面、国際帝石、出光興産が甘く、郵船、商船三井は軟調。ファーストリテ、KDDIが下落、ファナックが6日続落した。
 
東証2部株価指数は前日比6.63ポイント高の5665.20ポイントと4日ぶり反発した。
出来高9943万株。値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は239となった。
 
個別では、ウェルス・マネジメント、アサヒ衛陶がストップ高。アドテック プラズマ テクノロジー、恵和、コーア商事ホールディングス、カーチスホールディングス、JFEシステムズが買われた。
 
一方、インスペックがストップ安。ファーマフーズ、アゼアス、マナック、東邦金属、ラピーヌなど6銘柄は一時ストップ安と急落した。JESCOホールディングス、KHC、省電舎ホールディングス、三井金属エンジニアリング、工藤建設など305銘柄は昨年来安値を更新。フォーバルテレコム、ファインシンター、ニッセイ、マーチャント・バンカーズ、ジャパンエンジンコーポレーションが売られた。