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【大引け概況】
4日の日経平均株価は大幅反落し、前日比591円80銭(2.23%)安の2万5985円47銭で終えた。
 
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前日の米株式市場が下落したほか、ウクライナにあるザポロジエ原子力発電所でロシア軍の攻撃を受け火災が発生した、との報道が流れたことから嫌気売りが膨らんだ。ウクライナ情勢の先行き不透明感が警戒され、リスク回避姿勢が強まるなか、日経平均株価は一時800円を超える下落となった。ただ、その後、火災は鎮火されたされたこともあり、売り一巡後はやや値を戻したが、戻りは鈍かった。今晩の米2月雇用統計の発表を控え、買い手控え気分も強まった。

その後に被害を受けたのは原発の基幹設備ではないと伝わったものの、ウクライナ情勢の警戒度が一段引き上がったとの認識が広がった。
今後のウクライナとロシアの停戦交渉が難航するとの見方が投資家心理を弱気に傾けた。自動車株をはじめとした輸出関連株を中心に幅広い銘柄に売りが出た。

節目の2万6000円を下回った水準では売り方の買い戻しが入った。ロシア軍の攻撃によって原発で発生していた火災が鎮火したと午後に伝わったことなどが支えとなった。

東証株価指数(TOPIX)は大幅反落し、前日比36.86ポイント(1.96%)安の1844.94で終えた。JPX日経インデックス400も大幅に反落した。

東証1部の売買代金は概算で3兆6277億円。売買高は15億2925万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1929と、全体の9割近くを占めた。値上がりは210銘柄、変わらずは41銘柄だった。



 

業種別株価指数(33業種)は、ガラス・土石製品、輸送用機器、非鉄金属、化学などが下落。上昇は海運業、石油・石炭製品の2業種。

個別では、日野自が急落した。日産自やホンダが大幅に下げた。AGCや板硝子が売られた。フジクラやアドテストも安い。
レーザーテック や東京エレクトロン  、ソニーグループ 、トヨタ自動車といった主力株が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ  や三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が軟調だった。

半面、商船三井や郵船が逆行高。リコーや三菱重も高い。
日本電信電話やソフトバンクが値を上げた。三井物産 や三菱商事もしっかり。三菱重工業 やコマツが値を上げた。

東証2部株価指数は前日比77.75ポイント安の7078.42ポイントと反落した。
出来高1億0956万株。値上がり銘柄数は89、値下がり銘柄数は327となった。

 個別ではSDSホールディングス<1711>が一時ストップ安と急落した。サンテック、日本調理機、丸順、京進、相模ゴム工業など14銘柄は昨年来安値を更新。Abalance、ジー・スリーホールディングス、アドテック プラズマ テクノロジー、クシム、インスペックが売られた。

 一方、東邦金属が一時ストップ高と値を飛ばした。伊勢化学工業、JFEシステムズ、日本精鉱は昨年来高値を更新。アルチザネットワークス、技研ホールディングス、ロブテックス、アゼアス、日本アビオニクスが買われた。