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【大引け概況】
4日の日経平均株価は反発した。前日比64円29銭高の2万1702円45銭で終えた。
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前日にNYダウ工業株30種平均など主要な米株価指数がそろって過去最高値を更新。投資家心理が改善し、株価指数先物を中心に買いが先行した。
取引開始後すぐに前日終値からの上昇幅が100円を超えた。ただ、買いが一巡すると様子見気分が強まり、伸び悩んだ。

4日は独立記念日のため米国市場が休場となるため、「海外勢の動きが少ない」との声が多かった。売買代金は低迷し、主力株には値動きの乏しいものが目立った。
 
海外の市場参加者が少なくなるなか、中国・上海株式相場が下落するなどアジア各国・地域の株価指数は高安まちまちの展開となり、上値を追う材料が乏しかった。外国為替市場での円高・ドル安進行への警戒もくすぶるなか、輸出関連株の一部には利益確定を目的とした売りも出た。
 
市場では、米国や欧州の長期金利が低下し、円高圧力がかかりやすくなると警戒する声が多くなっている。市場関係者は「円高傾向が解消しない間は、日本株の出遅れ感は解消しない」と指摘していた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比85.37ポイント高の1万4135.63だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、10.24ポイント高の1589.78で終えた。
 
商いは低調で、東証1部の売買代金は概算で1兆4548億円だった。3日続けて目安の2兆円を下回り、6月24日以来の低水準となった。
売買高は8億2201万株。東証1部の値上がり銘柄数は1599、値下がりは467、変わらずは83だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、海運業、電気・ガス業、情報・通信業の上昇が目立った。下落はゴム製品、精密機器、鉄鋼の3業種だった。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が売買代金トップで上値追い。川崎汽など海運株の上げが目立った。ソニーが上昇したほか、資生堂と花王も高い。スシローグローバルホールディングスが人気となったほか、ソニー、武田薬品工業、トヨタ自動車も堅調。ニトリホールディングスが買われ、日本エンタープライズ、日本通信、ヨシムラ・フード・ホールディングス、オーバル、象印マホービンも上昇した。
 
半面、ファーストリテイリングが売られ、HOYA、ブリヂストンも軟調。コマツや安川電、太陽誘電が下落した。
ジーンズメイトが大きく利食われたほか、エンビプロ・ホールディングス、日本アジア投資、ンソース、Orchestra Holdings、住石ホールディングスが値を下げた。

東証2部株価指数は前日比22.00ポイント安の6686.89ポイントと続落した。
出来高8307万株。値上がり銘柄数は267、値下がり銘柄数は141となった。
 
個別では、丸八倉庫が年初来安値を更新。エスプール、川口化学工業、田岡化学工業、金下建設、ベルテクスコーポレーションが売られた。
 
一方、スリープログループ、アスモ、北日本紡績、スーパーバッグ、川上塗料など9銘柄が年初来高値を更新。ユーピーアール、新内外綿、富士ソフトサービスビューロ、富士通フロンテック、テクノマセマティカルが買われた。