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【大引け概況】


4日の日経平均株価は3日続伸し、前日比99円27銭(0.35%)高の2万8287円42銭と高値引けとなった。3月9日以来、約1カ月ぶりの高値。
 
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きょうの東京株式市場はリスク選好の地合いが継続した。前週末の欧州株市場が高安まちまちだったほか、米国株市場ではハイテク株は軟調な銘柄が目立つ一方、ディフェンシブストッックが買われたことで全体相場が押し上げられ、NYダウは300ドルあまりの上昇をみせた。これを受けて東京株式市場でも主力銘柄を中心に幅広く買いが優勢となった。ただ、前日発表された米ISM製造業景況感指数が低調な内容で、米景気の先行きに懸念が広がったことで東京株式市場でも日経平均の上値は重く、2万8000円台前半で戻り売りに頭を押さえられる展開を強いられた。
 
米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した3月の米製造業景況感指数は好不況の境目である50を5カ月連続で下回り、米景気懸念が強まった。米市場では製薬など景気に左右されにくいディフェンシブ株が買われ、東京株式市場でも中外薬、アステラスなど医薬品に買いが向かった。3日にニューヨーク原油先物相場が大幅上昇し、資源関連株の買いを誘った。前日まで軟調だった海運株の上昇も目立った。
 
一方、今週に決算発表を控える安川電が下げ、アドテストやファナックも軟調だった。鉄鋼株も安い。日経平均は午後に入ると2万8200円台で膠着感を強めた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、前日比5.08ポイント(0.25%)高の2022.76で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆8866億円。売買高は11億6147万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は889と、全体の48%だった。値下がりは853、変わらずは93だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)では海運業、その他製品、鉱業などが上昇。鉄鋼、空運業、サービス業などは下落した。
 
個別では、日本郵船、商船三井など海運株が高く、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも上昇した。任天堂、東エレク、ダイキンが上昇した。日立製作所も上値追い。資生堂、NTTもしっかり。安永は値上がり率トップに買われ、ミツバ、加藤製作所なども値を飛ばした。市光工業、三菱化工機も、大栄環境も上昇した。
 
 半面、突出した売買代金をこなしているレーザーテックは売り買い交錯もやや軟調、キーエンスが冴えず、ルネサス、エムスリー、アドバンテストも値を下げた。日本製鉄が売りに押され、セブン&アイ、第一三共も安い。ソシオネクストが大きく下落した。ネクステージ、KeePer技研が急落、トビラシステムズも大幅安。力の源ホールディングス、円谷フィールズホールディングスも下げた。