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【大引け概況】
5日の日経平均株価は続落した。終値は前日比84円78銭安の2万2622円38銭だった。
 
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 朝方は、4日の米ナスダック総合指数の大幅続落が重しとなり、半導体関連株などハイテク株中心に利益確定売りが先行した。軟調に推移し、一時2万2522円28銭(前日比184円88銭安)まで下落する場面があった。
4日の米市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%を超える下げとなり、東京市場でも値がさの半導体関連銘柄などに海外投資家の持ち高調整の売りが出た。
 
売り一巡後は、日銀のETF買い期待もあって下げ渋りの動きとなり、後場序盤には2万2682円71銭(前日比24円45銭安)まで値を戻した。その後は2万2600円台半ばを挟んでもみ合い商状となった。
景気の動向に左右されにくいガスや電力、陸運株といったディフェンシブ銘柄には資金が向かった。米金融株高を受け、三菱UFJなど銀行株も堅調だった。
 
JPX日経インデックス400は反発し、前日比46.34ポイント高の1万5878.81だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.10ポイント高の1790.97だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6899億円。売買高は14億7712万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は905と全体の44%にとどまった。値上がりは1055、変わらずは81銘柄だった。
 
個別では、米ハイテク株安を受け、半導体製造装置の東エレクやシリコンウエハーを生産する信越化が売られた。任天堂とリクルートが下げ、ソフトバンクは続落した。
東芝が持ち株の売り出しを発表した芝浦は続落した。オハラが大きく利食われたほか、石川製作所、レーザーテックも安い。テイクアンドギヴ・ニーズ、ヤーマンなどの下げも目立った。
 
半面、ディフェンシブ銘柄ではセコムやKDDIが上昇し、花王は年初来高値を更新した。世界的な鉄鋼株高を背景に新日鉄住金やJFEが上昇した。11月の国内ユニクロ既存店売上高が堅調だったファストリは10日続伸した。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクがしっかり。北の達人コーポレーション、ミクニが値を飛ばしたほか、五洋建設も物色人気となった。
 
東証2部株価指数は前日比48.50ポイント安の6875.19ポイントと3日ぶり反落。値上がり銘柄数は153、値下がり銘柄数は299となった。
 
個別ではフライトホールディングス、ヨネックス、花月園観光、JEUGIA、ショクブンが年初来安値を更新。北日本紡績、大和重工、日本抵抗器製作所、正興電機製作所、櫻護謨が売られた。
 
一方、鈴縫工業、富士ピー・エス、SYSKEN、TTK、シノブフーズなど16銘柄が年初来高値を更新。サイバーステップ、新内外綿、川金ホールディングス、ぷらっとホーム、杉村倉庫が買われた。