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【大引け概況】
20日の日経平均株価は3営業日続伸し、前週末比42円25銭高の2万4083円51銭で終えた。
 
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2019年12月17日以来、昨年来高値を約1カ月ぶりに更新した。18年10月3日以来の高値水準。
 
前週末の米主要株価指数がそろって上昇したことも投資家心理にプラスに働き、東京市場は朝から幅広い業種が上昇した。ただ、国内には新たな買い材料はなく、日経平均株価の上値は重かった。ただ、売りが強まることもなく、日経平均の高値と安値の幅が50円に届かない、こう着感の強い一日だった。
 
いったん2万4100円台に乗せた。その後、利益確定売りに上値が重くなったが、徐々に引き締まり、後場後半には2万4108円11銭(前週末比66円85銭高)まで上昇した。一巡後は大引けにかけて一服商状となった。
 
この日は米国市場がキング牧師誕生記念日で休場のため「海外投資家がほとんどいない状況で、値幅が広がらなかった」という。こうした言葉を裏付けるように、東証1部の売買代金は1兆円台半ばと昨年の大納会以来の水準に落ち込み、日経平均が昨年来高値を付けたわりに「迫力を欠く相場」となった。
 
市場からは「後場はほとんど動きがないが、日経平均よりもTOPIX(東証株価指数)の方が堅調で値上がり銘柄数も多く、中味が良い。ただ、今晩の米株市場は休みで、あすも動きに乏しいだろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比75.48ポイント高の1万5619.10だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、8.72ポイント高の1744.16で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆4179億円と、節目の2兆円を大きく下回り商いは低調だった。売買高は8億2112万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1478、値下がりは579、変わらずは103だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、建設業、電気・ガス業、機械、非鉄金属、ガラス・土石製品などが上昇した。下落は食料品など。
 
個別では、ソニー、TDK、太陽誘電、ダイキンが堅調、米国の完成車工場で追加投資すると発表したトヨタ自動車も買い優勢。キーエンス、日本電産も高い。東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連もしっかり。前田道路がストップ高、日本道路、NIPPOも急伸。前田建設工業、東洋建設も物色人気となった。このほか東芝機械が大きく買われ、サムコも大幅高となった。
 
半面、ファーストリテイリングが1000円超の下落、リクルートホールディングス、ファミマ、資生堂、オリンパス、サッポロHDも冴えない。インターアクションが値下がり率トップに売られたほか、ダブル・スコープも急落。enish、メディアドゥホールディングスなども大きく値を下げた。証券会社が目標株価を見直した三越伊勢丹ホールディングスの下げも目立った。

東証2部指数は前週末比70.66ポイント安の7413.46ポイントと反落した。
出来高8563万株。値上がり銘柄数は253、値下がり銘柄数は169となった。
 
個別では、赤阪鐵工所、リテールパートナーズが昨年来安値を更新。くろがね工作所、FRACTALE、インスペック、高田工業所、ユーピーアールが売られた。
 
一方、アゼアス、川本産業、マナック、JMACS、光陽社がストップ高。KHC、三井住建道路、弘電社、YE DIGITAL、アスモなど27銘柄は昨年来高値を更新。浜井産業、NCS&A、日本アビオニクス、ファーマフーズ、オーミケンシが買われた。