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【大引け概況】


2日の日経平均株価は反発し、終値は前日比146円56銭高の3万6158円02銭だった。
 
 
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前日のNYダウは369ドル高と上昇し最高値を更新した。米長期金利の低下が好感された。これを受けた、東京株式市場も堅調にスタート。
主力の半導体関連株が値を上げ、全体相場をけん引した。先物に海外投資家とみられる買いが入り、日経平均株価は一時400円を超す上昇、寄与度が高い半導体関連などが軒並み高となり、3万6400円台まで値を上げる場面があった。
 
ただ、今晩は米1月雇用統計が発表されるほか、週末要因もあり後場に入ってからは様子見気分が強まり伸び悩んだ。
 
前日のNYダウ工業株30種平均が過去最高値を更新した。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)の銘柄が上昇したため、ハイテク株のウエートが大きい日本株への買いに波及しやすかった。先高観を強めた短期筋の先物買いが膨らみ、午前の日経平均は一方的に上げ幅を拡大した。
 
日経平均が昨年来高値(3万6546円)に近づいたことによる高値警戒感から、戻り待ちや利益確定の売りが一段の上値を抑えた。午後に入ると週末を控えた持ち高調整の売りが増えたほか、日本時間2日夜に予定される1月の米雇用統計の結果発表を見極めたいとの雰囲気から様子見ムードが広がった。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は5.64ポイント(0.22%)高の2539.68だった。JPXプライム150指数は反発し、3.52ポイント(0.31%)高の1139.09で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆6801億円、売買高は17億6861万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は843と全体の5割強にとどまった。値下がりは759、横ばいは56だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は情報・通信業、陸運業、化学などが上昇。下落は保険業、海運業、医薬品など。
 
個別では、半導体関連のアドテストや東エレクが買われた。中国でのオンラインゲームライセンスが承認されたことからネクソンも高い。24年4-12月期最終赤字が24年4-9月期比で縮小したコニカミノルタも大幅高となった。また、一部証券会社のレーティング引き上げ観測を材料に三井金属も上昇したほか、デンソーは11時20分の決算発表後、買い優勢となった。他では、名簿外の外国人株主に配当実施と伝わったことで日テレHDが急騰。連想買いも入ったことで、テレビ朝日HD、TBSHDなど民放株が総じて大幅高となった。
 
 
一方、京セラや川崎汽、医薬品関連の第一三共や中外薬は下げた。決算を材料に前日ストップ安となったあおぞら銀は来年度の配当も減少するとの見方が強まり連日で大幅安となった。
取引時間中に決算発表した丸紅、三井物産もさえない。また、24年3月期連結通期営業利益見通しを下方修正した京セラも売られた。それ以外では、決算が嫌気されてJVCケンウッドが大幅安となった。