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【大引け概況】
20日の日経平均株価は続伸、前日比34円64銭高の2万2079円09銭で取引を終えた。
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東京株式市場は出遅れ感、割安感から来る実需買いや売り方の買い戻しが続き地合いは堅調だった。円安一服、米株反落にもかかわらず日経平均は続伸した。
ゲームアプリの人気化が伝わったコロプラが急騰した。年初来高値を更新した銘柄も多業種に及ぶなど「好材料に素直に反応でき、底上げ的な動きも確認できる好地合いになった」という。

日経平均は上げ幅を160円あまりに広げる場面もあった。米政府が対中追加関税を表明した8月以降に海外勢は大きく日本株を売り越しており、足元の相場上昇も相まって買い戻し圧力が強まっていたとの声が多く聞かれた。9月末配当の権利付き最終売買日を控え、配当再投資の買いなどによる先行きの需給改善期待もこうした動きを促した。
 
昨日に続き本日も日経平均は2万2200円台まで上値を伸ばしたが、4月の年初来高値(2万2362円)が意識されて中頃から失速気味となった。明日から3連休ということもあって手じまい売りが出やすかったようである。
また、19日から次官級協議が始まった米中通商交渉を巡っては、報道などを通じて再び不透明感が意識されており、上値追いに慎重な投資家も依然として多かった。
 
日経平均は8月下旬から2000円近く上昇し、相場には過熱感が充満しているのが現状。日経平均の高値トライには、「米中貿易協議の進展など過熱感を物ともしない材料が必要」になりそうだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸し、0.57ポイント高の1616.23で終えた。JPX日経インデックス400も小反落、終値は前日比3.89ポイント安の1万4439.66だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7700億円だった。英FTSEが算出する株価指数の定期見直しに伴い、大引けにかけて売買が膨らんだ。売買高は14億5859万株だった。値上がり銘柄数は1157、値下がり886、変わらず108銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、精密機器、金属製品、その他製品の上昇が目立ち、下落は鉄鋼、海運業、倉庫・運輸関連業など。
 
個別では、ソフトバンクグループ、ファストリ、テルモ、スズキ、任天堂、スクウェア・エニックス・ホールディングスが高い。伊藤忠商事や三井物産など商社株、三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループなど銀行株も買われた。オリンパスや中外薬も上昇した。
 
半面、ファナックやキーエンス、SMCなど中国需要の影響が大きい設備投資関連株が安い。リクルートホールディングスやNTT、KDDI、日立製作所、東京エレクトロンも売られた。大口投資家による売り観測から需給悪化が意識され、ヤマトホールディングスが大幅安となった。
 
東証2部株価指数は続伸した。前日比27.42ポイント高の6536.14ポイントだった。
出来高9438万株。値上がり銘柄数は252、値下がり銘柄数は164となった。
 
個別では、ストリーム、那須電機鉄工、ゼロ、栗林商船、日本KFCホールディングスが年初来高値を更新した。ギグワークス、サンテック、ウインテスト、三精テクノロジーズ、ウェルス・マネジメントが買われた。
 
一方、アサヒ衛陶、ササクラ、日本フェンオールが年初来安値を更新した。インタートレード、テクノアソシエ、ジオスター、天昇電気工業、Abalanceが売られた。