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【大引け概況】
28日の日経平均株価は反落した。前週末比124円56銭安の2万0649円ちょうどで終えた。
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東証株価指数(TOPIX)は10.59ポイント安の1555.51と、ともに反落した。
 
寄り付きは前週末に200円近く上昇した反動で戻り売りが先行、翌日以降に英国の欧州連合(EU)離脱修正案採決や米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催、米中閣僚級貿易協議など重要イベントを控えて様子見が強かった。
 
FRB(米連邦準備理事会)が保有資産の縮小を早期に打ち止めるとの米紙報道を受け、米金融政策の正常化ペースが緩やかになるとの観測が広がった。米利上げペースも鈍るとの見方から円相場は1ドル=109円台前半まで円高方向に振れ、株式相場の重荷となった。米金利が低下すれば運用環境が悪化するとの警戒も広がり、銀行や保険といった金融株の下げも目立った。
 
午後は堅調だった中国・上海株式相場が値を消したため、日経平均も下値を模索する動きとなった。
 
市場からは「今週は海外イベントが多く、動きにくい。特に30日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見をにらみ、結果が為替にどう影響を与えるかが気になるところだ。あすも手控え気分が強いだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前週末比90.95ポイント安の1万3809.01だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8765億円と、2兆円を下回った。売買高は10億6502万株。東証1部の値下がり銘柄数は1498、値上がりは560、変わらずは69だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス業、その他製品、その他金融業などが下落した。上昇は電気機器の1業種のみ。
 
個別では、任天堂が軟調、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車売りに押された。キッコマンや大塚HDが安い。東電HDや大ガスの下げが目立った。日本電産、村田製作所も冴えない。イーブックイニシアティブジャパンが急落、チェンジも安い。幸楽苑ホールディングスが大幅安となったほか、ブレインパッド、ダイキン、荏原実業も安い。富士通ゼネラルの下げも目立った。
 
半面、キーエンスが買い優勢、東エレク、SUMCO、信越化学工業が底堅い動きをみせた。ファストリやソニーが高い。低位株の新日本理化が商いを集め急騰、イントラスト、インソース、アジアパイルホールディングスなども値を飛ばした。ムゲンエステート、インターアクションなども物色人気に。オプトホールディング、セレス、ダイワボウホールディングスも高い。
 
東証2部株価指数は前週末比2.90ポイント安の6650.75ポイントと3日ぶり反落した。
出来高6142万株。値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は184となった。
 
個別では、ショクブン、ウイルコホールディングス、アピックヤマダ、ビットワングループ、サイバーステップ下が売られた。
 
一方、ぷらっとホームがストップ高。Abalanceは一時ストップ高と値を飛ばした。JFEシステムズ、太平製作所は昨年来高値を更新。明豊ファシリティワークス、東邦化学工業、RVH、日本化学産業、ウインテストが買われた。