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きょうの東京市場は売りに押される展開も下値に対しては底堅さを発揮した。米国株市場ではNYダウが4日続伸し最高値街道を走る展開でポジティブ材料だった。ただ外国為替市場では1ドル=110円30銭台まで円高が進行、これが相場全体の重荷となった。 

企業決算発表を手掛かりにした個別銘柄の売買が活発だったが、円相場の上昇などを背景に上値が重く、相場全体の方向感に乏しかった。ソフトバンクやファナックなど値がさ株が大きく下落し、日経平均を50円超押し下げた。 

北朝鮮情勢の緊迫化など外部環境の不透明感が投資家心理の重荷になった。日経平均は朝方に下げ幅を広げ、1万9900円を下回る場面があった。取引時間中に1万9900円を割り込むのは7日以来、約3週間ぶり。円相場が円高・ドル安に振れたことに加え、国内政治の混乱への警戒感も上値を抑えた。 


JPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比18.02ポイント安の1万4389.93だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、2.61ポイント安の1618.61で終えた。 

東証1部の売買代金は概算で2兆9067億円。6月16日以来の高水準だった。東芝の東証2部への指定変更や日経平均採用銘柄の入れ替えに伴う売買が膨らんだ。 
売買高は23億3455万株。東証1部の値下がり銘柄数は1266と、全体の約63%を占めた。値上がりは685、変わらずは72銘柄だった。 

1009ko.jpg個別では、取引時間中に決算を発表した味の素と三菱重が下落した。コニカミノルや中部電も安い。OKIは年初来安値を更新した。ソフトバンクグループが軟調、ファナック、ブリヂストンも値を下げた。花王が下落、JT売り物に押された。協栄産業はストップ安。新日本無線、ソフトブレーンが大きく値を下げたほか、enishが急落した。 

半面、武田や新日鉄住金は上昇した。京セラは年初来高値を更新した。好業績観測報道を受けていすゞも上昇した。セイコーエプソンが任天堂を上回る売買代金トップで高く、日立製作所なども人気となった。日本金属が値を飛ばし、エムアップも大幅高。日本高周波鋼業、椿本興業、日本ゼオンなども上昇した。神戸製鋼所、ウシオ電機なども買いを集めた。 


東証2部株価指数は前週末比46.87ポイント安の6248.17ポイントと続落した。値上がり銘柄数は196、値下がり銘柄数は263となった。 

個別では、日本精機が年初来安値を更新。ピーエイ、ファステップス、エスティック、アジア航測<、ケー・エフ・シーが売られた。 

一方、図研エルミック、神鋼鋼線工業がストップ高。ソルコム、魚喜、アヲハタなど28銘柄は年初来高値を更新。日本ギア工業、ピクセラ、ダイトーケミックス、浅香工業、丸藤シートパイルが買われた。