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【大引け概況】
25日の日経平均株価は小幅に5日続伸し、終値は前日比49円21銭高の2万2799円81銭だった。
 
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5日連続で年初来高値を更新し、大引けはわずかに2万2800円には届かなかったとはいえ新値街道を走る展開が続き、昨年10月17日以来約1年ぶりの高値圏に浮上した。
 
朝方は前日の米ナスダック総合指数の上昇を手掛かりに、電子部品株を中心に買いが先行した。中国株の軟調から当面の利益を確定する売りが厚みを増す場面もあったが、売りを急ぐ雰囲気はうかがえない一方、下値では押し目買いや買い戻しが入った。
業績拡大への期待で医薬品株や半導体関連株が買われ、全体を押し上げた。週末とあって利益確定売りも出やすく、上値を追う展開にはならなかった。
 
新薬承認に向けた期待感からエーザイが商いを伴って大幅高となった。ほかの医薬品株にも買いが波及し、相場のけん引役となった。半導体関連では米半導体大手のインテルが24日に発表した2019年7〜9月期決算で売上高が市場予想を上回り、東エレクやアドテストなどに連想買いが入った。
 
市場からは「過熱感は相当あるが、先高観を背景にした買い戻しが続き、需給はよい。指数の年初来高値をにらみ、個別銘柄が出遅れで買われる面もあろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比43.06ポイント高の1万4749.99だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、4.70ポイント高の1648.44で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆733億円。売買高は11億85万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1285と、全体の約6割を占めた。値下がりは735、変わらずは135銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は医薬品、電気機器、銀行業が上昇し、情報・通信業、その他製品、証券・商品先物取引業が下落した。
 
個別では、エーザイが断トツの売買代金をこなし大幅高、中外薬、第一三共、塩野義の薬品株が買われた。東京エレクトロンなど半導体関連も高く、ディスコは値上がり率でも上位に食い込んだ。日本電産、キーエンス、安川電機も上昇した。サイバネットシステムが急騰、信越ポリマーも値を飛ばした。図研、東洋シヤッターが大幅高、オルトプラスも物色人気となった。
 
半面、任天堂が売られ、ファーストリテイリングも軟調。ソフトバンクグループ(SBG)が冴えず、村田製作所が売り優勢。KDDI、NTT、クラレ、ソニーなども軟調。エイトレッド、レッグスが急落、CEホールディングスも大幅安。enish、ソースネクストなどの下げも目立つ。
 
東証2部株価指数は前日比14.43ポイント安の6828.48ポイントと4日ぶり反落した。
出来高8400万株。値上がり銘柄数は228、値下がり銘柄数は189となった。
 
個別では日創プロニティ、花月園観光が年初来安値を更新。ヨネックス、レオクラン、ピーエイ、C&Gシステムズ、扶桑電通が売られた。
 
 一方、YE DIGITAL、サトウ食品工業、アルメタックス、アドテック プラズマ テクノロジー、ユーピーアールなど6銘柄が年初来高値を更新。パシフィックネット、ショクブン、PALTEK、セブン工業、ヴィスコ・テクノロジーズが買われた。