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【大引け概況】
18日の日経平均株価は大幅反発し、前日比582円01銭高の2万8406円84銭で終えた。
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国内外からの押し目買いが優勢で、大幅高となった。ファストリなど値がさ株や、鉄鋼、自動車といった景気敏感株、半導体関連と幅広い銘柄が上昇した。
 
前日の米株式市場では、NYダウが前日比54ドル安と3日ぶりに反落した。米長期金利の上昇が警戒されたが引けにかけ下げ幅を縮小したこともあり、東京株式市場は値を上げてスタート。下値には見直し買いが流入し、ハイテク株、景気敏感株ともに上昇した。
日経平均株価は一時600円を超す上昇となった。この日発表された1〜3月期国内総生産(GDP)は前期比年率で5.1%減と予想を下回ったが、市場の反応は限定的だった。
 
相場の底堅さが確認できたとして、短期的には相場が戻りやすくなるとみた商品投資顧問(CTA)などの買いが、台湾株の上昇を追い風に強まった。国内の公的年金によるリバランス(持ち高調整)目的の買い観測も広がるなか、前場・後場ともに上げ幅を650円程度まで拡大する場面があった。
 
ただ、市場では「あくまで急落後の押し目買いで持続的な上昇につながるとまではいえない」との冷静な声も聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比273.98ポイント高の1万7220.07だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、28.88ポイント高の1907.74で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7535億円。売買高は12億3150万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1817と、全体の約8割を占めた。値下がりは322、変わらずは53銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では鉄鋼、保険業、非鉄金属、鉱業などが上昇。下落は電気・ガス業、その他製品など。

個別銘柄では、ソフトバンクグループやファナック、ファーストリテイリングが高く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループといった銀行株も買われた。東京エレクトロンやレーザーテック、日本電産、アドテストなどハイテク株が高い。JR東海や日本航空、エイチ・アイ・エスなど電鉄や空運、旅行関連株が値を上げた。トヨタ自動車は今期増益や株式分割などを評価し6年2カ月ぶりに最高値を更新した。
 
半面、任天堂やソニーグループ、NECが安く、パナソニックや楽天グループ、ソニーG、AGC、アシックス、日清粉G、コムシスHD、パナソニックが値を下げた。日本ペイントホールディングスやニトリホールディングスも軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比64.14ポイント高の7324.60ポイントと反発した。
出来高1億6638万株。値上がり銘柄数は289、値下がり銘柄数は125となった。
 
個別では、東洋刃物が一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、まんだらけ、赤阪鐵工所、岡本工作機械製作所、明星電気など10銘柄は年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、天昇電気工業、表示灯、ユニバンス、ASTIが買われた。
 
一方、オーミケンシ、ケー・エフ・シー、川本産業、櫻護謨、日本伸銅など16銘柄が年初来安値を更新。Abalance、ムーンバット、ヒラノテクシード、ロックペイント、IJTTが売られた。