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【大引け概況】
25日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比324円36銭高の2万8729円88銭だった。
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 米国株先物の上昇や前日の米長期金利の落ち着きを好感してほぼ全面高で取引を終えた。日経平均株価の上げ幅は一時400円を超えた。前日までの4営業日で日経平均が1800円超安と急落したため、値頃感が強まっていた。
 
前日の米株式市場で、新型コロナウイルスのワクチン接種拡大などで景気回復が進むとの期待から景気敏感株が買われた流れを引き継いだ。前日に下落が目立った海運や非鉄金属、鉄鋼などの買いが優勢だった。24日に大きく下げた中国や香港の株式相場がいったん下げ止まり、投資家心理の支えになった。
 
日経平均は午前に前日終値近くまで伸び悩む場面があった。3月期末を前に、「年金基金など複数の金融資産を運用する投資家からリバランス(保有資産の構成比率調整)目的の売りが膨らむとの警戒感が意識されている」という。
バイデン米大統領の初の記者会見を25日に控え、戻り待ちの売りが出た。ただ直近の株安進行は急ピッチと判断した投機筋による買いが次第に優勢になった。
 
市場では「日経平均株価の3万円超えには手がかり材料に乏しいことから、しばらくはもみ合い商状が続きそうで、個別株物色が中心になりそう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比251.07ポイント高の1万7633.67だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反発し、終値は26.97ポイント高の1955.55だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7080億円。売買高は12億4341万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1925と、全体の87.7%を占めた。値下がりは228、変わらずは40だった。
 
 

業種別株価指数(全33業種)は銀行業、輸送用機器、小売業、海運業など全33業種が上昇した。
 
個別では、ファナックやダイキン、リクルートの上昇が目立った。ファストリやKDDI、三井金が買われた。三菱UFJ、三井住友の買いが厚く、野村、東京海上も上伸した。トヨタ、ホンダが上げ、キーエンスも買い戻された。
 
半面、前日のナスダック総合株価指数が大幅安となったのが嫌気され、ソフトバンクグループ(SBG)が大量の売りで7営業日続落や東エレク、アドテストが下落した。ソニーは小幅安。楽天、ZHD、日野自やいすゞ、SUMCOが売られた。
 
 
東証2部株価指数は前日比39.75ポイント高の7476.97ポイントと3日ぶり反発した。
出来高1億4724万株。値上がり銘柄数は282、値下がり銘柄数は136となった。
 
個別ではICDAホールディングス、旭コンクリート工業、瀧上工業、トーソー、西部電機が昨年来高値を更新。ウイルテック、フジコピアン、セキド、テクノスマート、インタートレードが買われた。
 
一方、さいか屋、パシフィックネット、グローバルダイニング、松尾電機、神姫バスが売られた。