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【大引け概況】
7日の日経平均株価は続落し、前週末比115円48銭安の2万3089円95銭で終えた。
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前週末に米国株が下落した流れを引き継ぎ、電子部品や自動車など主力業種の値下がりが目立った。
同日の米国市場が祝日で休場のため、積極的な売り買いを手控える投資家が多く、取引は低調だった。
ハイテク株が調整した流れを引き継いで、東エレクやスクリンといった値がさの半導体関連株などに売りが膨らんだ。米ハイテク株関連の大規模なデリバティブ取引が伝わったソフトバンクグループ(SBG)は終値で7.15%安。1銘柄で日経平均を100円近く押し下げた。
 
一方で、根強い米景気の改善期待などを背景に割安とされる景気敏感株には買いが入った。日経平均は一時は上昇に転じるなど、一方向に下値を探る展開にはならなかった。心理的な節目の2万3000円に接近し、押し目買いが入りやすい面もあった。
 
後場に入ると、米株式市場が7日はレーバーデーの祝日で休場のため、投資家の様子見姿勢が強まった。日経平均の高値から安値を引いた日中値幅は131円33銭にとどまった。
 
市場関係者からは「休場明けの米国株の動きを見極めたい」(国内運用会社)との声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9245億円と9月に入って以降、5営業日連続で2兆円を下回った。売買高は10億6261万株。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前週末比59.60ポイント安の1万4546.93だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、6.86ポイント安の1609.74で終えた。
 
東証1部の値下がり銘柄数は817と、全体の約4割弱にとどまった。値上がりは1277銘柄、変わらずは78銘柄。
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、輸送用機器などが下落し、サービス業、空運業、その他金融業は上昇した。
 
個別では、ソフトバンクGが下げ足を速めた。任天堂が売りに押され、ソニー、アドバンテスは甘く、東エレクは大幅安。トヨタ、ホンダも値下がりした。ZHD、エムスリー、NEC、富士通。資生堂、花王、菱UFJ、三井住友が売られた。キリンHDやアサヒ、サッポロHDも下落した。
 
半面、ファーストリテ、ファナックやオークマが買われた。OLCが高く、JALは買い進まれ、JR東日本、JR東海はしっかり。ラクーンHDは大量の買いで値を飛ばした。
ジェイテクト、日精工、ふくおかFGやコンコルディも高い。
 
東証2部株価指数は前週末比46.83ポイント安の6379.82ポイントと続落した。
出来高1億1491万株。値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は202となった。
 
個別ではベリテが年初来安値を更新。イトーヨーギョー、アルチザネットワークス、フレンドリー、ジャパンエンジンコーポレーション、アートスパークホールディングスが売られた。
 
 一方、クロスプラス、北日本紡績がストップ高。鈴与シンワートは一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、パシフィックネット、情報企画、インタートレード、ODKソリューションズなど10銘柄は年初来高値を更新。ジオスター、ウェルス・マネジメント、ビート・ホールディングス・リミテッド、杉村倉庫、ワシントンホテルが買われた。