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【大引け概況】
26日の日経平均株価は3日続伸し、前日比80円51銭高の2万3373円32銭で終えた。
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米中貿易協議の進展期待が高まり、NYダウ工業株30種平均が最高値を更新し、東京株式市場にもこの流れが及んだ。さらに前場中盤に「米中閣僚が電話会談した」と伝わると日経平均株価は一段高となり、取引時間中の年初来高値である2万3608円まで駆け上がった。
外国為替市場で一時1ドル=109円台まで円安・ドル高が進み、投資家心理が強気に傾いた。
電機株などの輸出関連株がにぎわった。
 
その後は戻り売りに押し戻され、引けにかけて上昇幅を縮小した。
中国商務省が会談内容について「協議の第1段階の合意に関し、重要問題解決に向けた共通認識に達した。今後は残る課題をめぐり交渉を継続する」と公表すると、「協議継続というだけでは消化しづらい」と受け止められ、利益確定売りを誘った。上海株や香港株が伸び悩んだことも日経平均の上値を重くした。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸し、終値は前日比32.66ポイント高の1万5247.45だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、2.75ポイント高の1705.71で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆1584億円だった。米MSCIが算出する株価指数の銘柄入れ替えに伴い、大引け直前に商いが膨らんだ。売買高は16億2299万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は852、値下がりは1199、変わらずは104だった。
 
 

業種別株価指数(全33業種)では、電気機器、精密機器、ゴム製品の上昇が目立った。下落は鉱業、食料品、建設業など。
 
個別では、昭電工が買収の優先交渉権を得たと伝わった日立化成が急伸した。村田製や太陽誘電、TDK、HOYAが買われた。アドテストや東エレクトロン、ソニー、任天堂も上昇した。トーセが値上がり率トップとなったほか、ダブル・スコープも物色人気。日本電子材料、マクニカ・富士エレホールディングスなども値を上げた。レーザーテックも上昇した。
 
一方、昭電工やアサヒ、IHIが下落。ソフトバンクGや大塚HDも下げた。
日本電産も軟調。花王、資生堂も冴えない。エア・ウォーターは値下がり率トップに売られたほか、デジタル・インフォメーション・テクノロジー、千趣会なども値を下げた。清水建設が軟調、LIXILグループも売りに押された。BEENOSも安い。

 
東証2部株価指数は前日比29.91ポイント高の6900.31ポイントと3日続伸した。
出来高1億2919万株。値上がり銘柄数は234、値下がり銘柄数は188となった。
 
個別では、北海道コカ・コーラボトリング、アゼアス、サイバーステップ、セコム上信越、JFEシステムズなど16銘柄が年初来高値を更新。ギグワークス、アドテック プラズマ テクノロジー、昭和飛行機工業、ジオスター、アジア航測が買われた。
 
一方、テクノアソシエが年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、中央自動車工業、オーウイル、ネポン、ミダックが売られた。