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【大引け概況】
15日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比119円50銭安の2万3507円23銭で終えた
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米国の追加経済対策の早期成立が困難になったとの見方や、フランスが一部の都市で夜間の外出を禁止する方針を打ち出したのを背景に、海外景気の先行き不透明感が強まり投資家心理が下向いた。世界景気の回復の足取りが鈍くなるとの懸念が株売りを促した。
 
一方、4〜9月期の決算発表が本格化するのを前に下値を探る展開も限られ、2万3500円を割り込む水準では押し目買いが入った。
 
市場では「新型コロナ対策で主要国が低金利政策を続け、世界的な金余り状況のなか、資金がリスク資産に向かっていることもあり、売り仕掛けもしづらい一方、買い材料にも乏しいことからこう着状態が続きそう」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比104.35ポイント安の1万4692.24だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、12.11ポイント安の1631.79で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8126億円と4営業日連続で2兆円割れとなった。売買高は8億8831万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1723と、全体の約8割を占めた。値上がりは380、変わらずは76銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)は、医薬品、水産・農林業、食料品の下落が目立ち、上昇は鉄鋼、空運業、保険業。
 
個別銘柄では、アドテストやスクリンの半導体関連株や、武田、エーザイや大日本住友の医薬品株に売りが目立った。西武HDは大幅安。ZHDやソフトバンクグループ(SBG)、楽天、日水、アサヒ、任天堂も下落した。ANAは高寄り後に値を消し、ソニー、レーザーテックやトヨタは軟調で、エムスリーが下落した。
 
半面、ソフトバンク、NTTドコモ、大日印、TDK、JAL、東京海上が買われたほか、日本製鉄やJFEが上昇した。ファーストリテは堅調。GMOGSHDがにぎわった。
 
 
東証2部株価指数は前日比31.35ポイント安の6294.16ポイントと続落した。出来高2億5443万株。
値上がり銘柄数は119、値下がり銘柄数は292となった。
 
個別では、JESCOホールディングス、デュアルタップ、DNAチップ研究所、アドテック プラズマ テクノロジー、日創プロニティが売られた。
 
 一方、セキドがストップ高。那須電機鉄工は一時ストップ高と値を飛ばした。ブルドックソース、アヲハタ、サトウ食品、GMOペパボ、いい生活など11銘柄は年初来高値を更新。日本製麻、アウンコンサルティング、ストリーム、さいか屋、竹田印刷が買われた。