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【大引け概況】
6日の日経平均株価は反落し、前週末比102円20銭(0.36%)安の2万7927円37銭で終えた。
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前週末の米株式市場でPER(株価収益率)の高い成長株の下げが大きかった流れを受け、東京株式市場でも成長株の下げが目立った。
新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大への懸念もあって、株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万7693円91銭(同335円66銭安)まで下落した。
一巡後は後場終盤に向けて下げ渋ったが、大引けにかけてはやや上値が重くなった。

なかでも、ソフトバンクグループは投資戦略への不透明感も意識され、8.2%下落。日経平均を約96円押し下げた。東京市場の市場心理の悪化にもつながったとの見方があった。
 
オミクロン型の感染者が確認された国・地域が増えている。経済活動への影響が見極めきれず、積極的に運用リスクを取りにくいムードが続いた。

東証株価指数(TOPIX)は反落し、前週末比10.32ポイント安の1947.54で終えた。JPX日経インデックス400も反落した。

市場からは「11月末にかけてドーンと下げた割には戻りが鈍い。『オミクロン型』は重症化しないとの見方が強まっているが、依然として不透明だ。米国では金融引き締めの方向にあり、上は買いづらい」との声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5071億円。売買高は10億8694万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1245と、全体の6割弱を占めた。値上がりは835、変わらずは104銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、情報・通信業、医薬品、精密機器、サービス業などが下落した。鉱業、パルプ・紙などは上昇した。
 
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループが大きく水準を切り下げたほかレーザーテックも下値を探る展開。第一三共や中外薬など医薬株の下げが目立った。ソニーグループも冴えない。日立製作所、SUMCOも安い。マネックスグループ、マネーフォワードなど仮想通貨関連株が急落したほか、IMAGICA GROUP、JMDCも大幅安となった。大真空が大きく売られたほか、リクルートやネクソン、オリンパスも売られた。
 
半面、川崎汽船が商いを伴い上昇、商船三井も堅調。ファーストリテイリングが買われたほか、ミネベア、デンカ、ダイキン工業もしっかり。ファナック、日本製鉄もプラス圏で引けた。内田洋行、日本CMKが急伸、クロスキャットも値を飛ばした。井筒屋、日本瓦斯なども上値を追った。

 
東証2部株価指数は前週末比9.12ポイント安の7366.10ポイントと反落した。
出来高2億6088万株。値上がり銘柄数は199、値下がり銘柄数は210となった。
 
個別では日本調理機、バナーズ、オーミケンシ、サイバーステップ、広栄化学など17銘柄が年初来安値を更新。松尾電機、ビーイングホールディングス、いい生活、川本産業、アートスパークホールディングスが売られた。
 
 一方、SDSホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、メタルアート、セコニック、ヨネックス、カンダホールディングスは年初来高値を更新。ナガホリ、川上塗料、カクヤスグループ、マーチャント・バンカーズ、FRACTALEが買われた。