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【大引け概況】

7日の日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比45円61銭安の2万3827円98銭で終えた。
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6日の米株上昇を引き継ぐような形で日経平均株価は朝方こそ小幅高だったが、目新しい買い材料はなく、次第に値を消した。
新型コロナウイルスによる肺炎拡大に伴う回避ムードはひとまず和らいだため、売りにも勢いはなかったが、後場は前場の終値にも届かないなど軟調さは終日続いた。
前日までの3営業日で900円あまり上昇し、短期的な過熱感が意識され利益確定目的の売りが出た。一時100円を超す下げとなったものの、押し目買いが入り下げ渋った。
 
米有力アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントがSBG株を取得したとの報道を受けて同社株が大幅高となり、日経平均を約73円押し上げた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3996億円。売買高は12億6463万株だった。
 
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反落。終値は前日比42.07ポイント安の1万5528.23だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、4.84ポイント安の1732.14で終えた。
 
東証1部の値下がり銘柄数は1409と全体の65%を占めた。値上がりは678、変わらずは72銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、その他製品、繊維製品、空運業、保険業などが下落。上昇は情報・通信業、医薬品など。
 
個別銘柄では、任天堂やソニー、トヨタ自動車やホンダといった主力株が安く、村田製作所も値を下げた。バンダイナムコホールディングスが急落し、旭化成や富士フイルム、テルモが売られた。東京エレクトロン、アドテストやアンリツも安い。
 
半面、米有力アクティビストによる株式取得の報道を受けソフトバンクグループが急伸。新型コロナウイルスの検査試薬を大幅増産すると報じられたタカラバイオや今3月期業績の増額修正を発表したオリンパスが急伸した。メルカリも値を飛ばした。日電産、日立、信越化中外薬、宝HLD、日立製作所も高い。川本産業や重松製作所、興研、日本エアーテックといった新型肺炎関連株には値頃感からの買いが入り反発した。


 
東証2部株価指数は前日比3.85ポイント安の7258.08ポイントと4日ぶり反落した。
出来高8740万株。値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は236となった。
 
個別では、京進、小島鉄工所、東京ボード工業が昨年来安値を更新。高田工業所、FRACTALE、ショクブン、スガイ化学工業、平和紙業が売られた。
 
一方、リードがストップ高。いい生活は一時ストップ高と値を飛ばした。ファーマフーズ、櫻護謨、ニッキ、東亜バルブエンジニアリング、要興業など14銘柄は昨年来高値を更新。インスペック、アゼアス、川本産業、マナック、新内外綿が買われた。