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【大引け概況】
16日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比595円21銭(2.22%)高の2万7460円40銭で終えた。
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前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく上昇し、リスク回避ムードが後退した。ウクライナ情勢は、ロシアが軍隊を一部撤収することを発表し、軍事侵攻への懸念が和らいだとの見方が広がり、市場のセンチメントが改善した。

米国株市場でハイテク株が買い戻された流れを受け、東京株式市場でも半導体関連などが大きくリバウンドに転じ全体相場を牽引。また、海運株にも買いが集中した。
原油市況が大幅反落したことで企業収益にプラスの思惑を与えたが、資源関連株の一角には利益確定の売りが波及した。
半導体関連については「業績期待が高く、リスク回避ムードが後退した局面では買いの対象になりやすい」という声が出ていた。ニューヨーク原油先物相場の下落を受けて資源関連には売りが出た。
 
日経平均は午後に入って上げ幅を600円超に広げる場面があった。ただ、米金融政策や地政学リスクなどを巡る警戒感を払拭するのは難しく、きょうの上昇も短期筋による買い戻しが主導したという見方が多かった。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比304.48ポイント高の1万7534.84だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、31.93ポイント高の1946.63で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8246億円。売買高は11億5578万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1792と、全体の約8割を占めた。値下がりは320、変わらずは70銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)ではゴム製品、海運業、空運業など31業種が上昇。鉱業と石油・石炭製品は下落した。
 
個別では、東京エレクトロンが大幅高となり、売買代金トップのレーザーテックも買いが優勢。任天堂、ファストリ、アドテスト、TDK、KDDIが上昇した。日本郵船、川崎汽船など海運大手が値を上げ、乾汽船はストップ高で値上がり率トップに買われた。SMC、ブリヂストンが値を飛ばし、ベイカレント・コンサルティングも物色人気。このほか日本金属、マクロミルなどが急騰、日本マイクロニクスの上げも目立った。
 
半面、キーエンスが軟調、INPEX、住友金属鉱山なども売られた。ツバキ・ナカシマは値下がり率トップに売り込まれ、住友鉱、日揮HD、出光興産、スズキが下落した。ネットプロテクションズホールディングス、オープンハウスグループなども急落。山崎製パン、パーソルホールディングスなども大きく値を下げている。
 
 
東証2部株価指数は前日比43.89ポイント高の7219.58ポイントと3日ぶり反発した。
出来高8111万株。値上がり銘柄数は272、値下がり銘柄数は135となった。
 
個別では、東京ソワールが一時ストップ高と値を飛ばした。田辺工業は昨年来高値を更新。玉井商船、オプティマスグループ、リンコーコーポレーション、松尾電機、ジー・スリーホールディングスが買われた。
 
一方、丸順、テクノマセマティカル、児玉化学工業、AIメカテック、ユーピーアールなど6銘柄が昨年来安値を更新。ロブテックス、ミズホメディー、エリアリンク、ドリームベッド、大和重工が売られた。