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【大引け概況】
22日の日経平均株価は前日比96円42銭安の2万0622円91銭と3営業日ぶりに反落した。
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東証株価指数(TOPIX)は9.94ポイント安の1556.43と4営業日ぶり反落。
上値追いの新規材料がない中で、利益確定売りなどに押され気味の展開となった
 
朝方は、買いが先行した。21日の米国市場は休場で手掛かり材料に乏しいなか、対ドルでの円弱含みが支えとなり、寄り付き直後に2万805円93銭(前日比86円60銭高)まで上昇する場面があった。
一巡後は利益確定売りに下げ転換。時間外取引での米株価指数先物安が重しとなり、弱含んだ。その後持ち直したが、上値は重く前引けにかけて小安い水準で推移した。
 
後場は、昼休みの時間帯に時間外の米株先物や中国・上海総合指数が一段安となった流れを受け、下げ幅を拡大した。円強含みも重しとなり、一時2万558円30銭(前日比161円03銭安)まで下落した。大引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。
 
後場の株価の弱さについては、「米中貿易摩擦に対する警戒感の根強さや、久々に話題に上った北朝鮮の核開発などが株式先物の売りを誘ったのかもしれない」との指摘もあった。
どちらも目新しい材料ではないが、この日の東証1部の売買代金は2兆円を大きく下回り、昨年8月以来の薄商いとなったため、「小口の売りでも株価が下振れしやすかった」とみられる。
日経平均は前日、2万0900円手前で頭打ちとなり、この日は一時2万0500円台まで低下した。前出の中堅証券は「2万1000円突破は当面難しそうな雰囲気だ」と話していた。
 
東証1部の出来高は10億1093万株、売買代金は1兆7310億円。騰落銘柄数は値上がり573銘柄、値下がり1466銘柄、変わらず88銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、金属製品、鉄鋼、電気機器などが下落した。上昇は空運業、陸運業など。
 
個別では、トヨタ自動車が冴えず、日本電産、ソニーも軟調、ファナックやファストリ、キーエンスが安い。東エレクやTDKも下落した。コマツ、SMCも安い。三菱UFJフィナンシャル・グループや第一生命ホールディングスも売りに押された。Gunosyが大幅安、ワタベウェディングも急反落。シャープ、ZOZO、千代田化工建設も下落した。前日に上昇が目立っていたJXTGなどの石油関連や川崎汽などの海運株に売りが出た。
 
半面、武田薬品工業がしっかり。ユニー・ファミリーマートホールディングス、セブン&アイ・ホールディングスが高く、コナミHDや丸井G、KDDIも上昇した。良品計画も買いが優勢。クボテックがストップ高に買われたほか、日本モーゲージサービスは値幅制限上限で大引けまで張りついた。ワイヤレスゲートが値を飛ばし。新明和工業、ディップも物色人気となった。
 

東証2部株価指数は前日比7.33ポイント安の6567.79ポイントと3日ぶり反落した。
出来高4391万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は234となった。
 
個別では、富士ソフトサービスビューロがストップ安。ビットワングループ、ぷらっとホーム、くろがね工作所、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、コーア商事ホールディングスが売られた。
一方、アイケイ、バナーズ、村上開明堂、カワセコンピュータサプライ、ショクブンが買われた。