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【大引け概況】
9日の日経平均株価は7営業日ぶりに反落し、前日比87円07銭安の2万3091円03銭で終えた。
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前日までの連日の上昇で相場の過熱感が意識され、利益確定目的の売りが出た。円相場が円高・ドル安に振れたことも重荷となった。
 
下げ幅は200円を超え、心理的な節目である2万3000円を下回る場面もあった。ただ、アジアの主要な株価指数が堅調に推移し、投資家心理を支えた。押し目とみた買いも入りやすく、下値は限定的だった。
 
大手銀行や自動車、電子部品、海運など世界経済の急速な回復への期待から強い上昇基調にあった銘柄を中心に値下がりした。
ただ、株価が下落すると短時間のうちに買いが入って下げ渋る銘柄が目立ち、9日の株安について「上昇局面でのスピード調整にすぎない」との指摘があった。「3月の新型コロナ暴落以降の株価反騰に乗れなかった投資家が買いを入れている」とみられる。
 
JPX日経インデックス400は7日ぶりに反落。終値は前日比17.80ポイント安の1万4676.32だった。東証株価指数(TOPIX)も7日ぶりに反落し、2.29ポイント安の1628.43で終えた。業種別TOPIXは鉄鋼、海運業、非鉄金属などが大きく下げた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5070億円。売買高は15億2158万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1219銘柄だった。値上がりは853、変わらずは97銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は銀行業、輸送用機器、空運業が下落し、情報・通信業、小売業、不動産業は上昇した。
 
個別では、レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連が安い。トヨタ自動車、日産自が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調だった。商船三井、中外製薬も売りに押された。朝日放送グループホールディングスが急反落、マイネット、蛇の目ミシン工業なども大幅安。アイルの下げも目立つ。日本製鉄、バンナムHDが売られた。
 
半面、ファーストリテイリングが高く、任天堂もしっかり。ソフトバンクグループも頑強だった。キーエンスが買い優勢、武田薬品工業も上昇した。東京海上ホールディングスが買われ、資生堂も水準を切り上げた。ワイヤレスゲートはストップ高人気。ディー・エル・イー、古河電池はストップ高で買い物を残した。クオールホールディングス、PCTホールディングスなども大幅高となっている。SOMPO、関西電、味の素は買われた。
 
東証2部株価指数は前日比36.30ポイント安の6514.19ポイントと7日ぶり反落した。
出来高2億4672万株。値上がり銘柄数は209、値下がり銘柄数は221となった。
 
個別では、RVH、セキド、中央ビルト工業、日本アビオニクス、ベースが売られた。
 
一方、アクロディアがストップ高。アサヒ衛陶、JMACS、ウイルコホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。DNAチップ研究所、アウンコンサルティング、北海道コカ・コーラボトリング、ファーマフーズ、FRACTALEなど14銘柄は年初来高値を更新。ODKソリューションズ、田岡化学工業、イトーヨーギョー、テクノマセマティカル、リミックスポイントが買われた。