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【大引け概況】
15日の日経平均株価は小幅に反落し、前日比88円72銭安の1万9550円09銭で終えた。
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14日に大幅高した反動で利益確定売りが優勢だった。一時1ドル=106円台後半まで進んだ円高・ドル安と、米国株先物の時間外取引での下落が嫌気され、売りがやや優勢だった。
 
午前の東証株価指数(TOPIX)の下落を受け、日銀が上場投資信託(ETF)の購入に動くのではとの期待が相場を支えた。午後に時価総額の大きい銘柄にまとまった買いが入り、日経平均は一時値上がりに転じたが買いは続かず、再び値下がりした。
 
新型コロナウイルスの感染拡大や企業業績を見極めたいという投資家も多く、相場は方向感を欠いた。
 
市場では「日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ以外に大口の買い需要を期待できない」と、需給の緩みを指摘する声があった。

JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比44.31ポイント高の1万2915.51だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、0.56ポイント高の1434.07で終えた。

東証1部の出来高は14億8903万株、売買代金は2兆5279億円。騰落銘柄数は値上がり556銘柄、値下がり1574銘柄、変わらず39銘柄。
業種別株価指数(全33業種)は銀行業、輸送用機器、機械が下落し、電気機器、医薬品、空運業は上昇した。
 
個別では、三菱UFJ、三井住友の売りが厚く、三井不も下押し。トヨタが売られ、ファナックも軟調。東エレクは下落し、信越化は小幅安だった。ソフトバンクG、ファーストリテも値下がりした。
半面、任天堂が買われ、ソニーも高く、アドバンテス、村田製はしっかり。武田がにぎわい、中外薬は上伸した。OLC、資生堂、ANAが買われた。
 
東証2部株価指数は前日比4.37ポイント安の5557.46ポイントと反落した。
出来高8012万株。値上がり銘柄数は195、値下がり銘柄数は226となった。
 
個別では、東京ラヂエーター製造、Jトラストが年初来安値を更新。サイバーステップ、ASTI、日創プロニティ、ぷらっとホーム、アオイ電子が売られた。
 
一方、JMACS、木村工機、東京衡機がストップ高。テクノマセマティカル、ユーピーアールは一時ストップ高と値を飛ばした。鉄人化計画、パスなど3銘柄は年初来高値を更新。インスペック、要興業、タカトリ、SIG、イクヨが買われた。