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【大引け概況】
14日の日経平均株価は小幅ながら4日続伸し、前日比39円75銭高の2万3289円36銭と、2月21日以来、約半年ぶりの高値で終えた。
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前日のNYダウは反落したもののアップルなどの上昇でナスダック指数は上昇した。
為替も1ドル=106円90銭前後と円安水準で推移した。これを受け、日経平均株価の寄り付きは前日比70円強上昇して取引を開始した。

ただ、お盆で休みを取っている関係者も少なくなく積極的な売買は手控えられる展開。買い一巡後は、前日終値近辺で推移し、後場も様子見姿勢が強く膠着相場が続いた。主力株の値動きも高安まちまちだった。
 
前日にこれまで上値抵抗線として意識されていた2万3000円を回復し、短期的な先高観から買いがやや優勢だった。半面、米中情勢など不透明な要素もあり、積極的な上値追いとはならなかった。
日経平均株価の高値から安値を引いた日中値幅は115円94銭と、1月24日以来、約7カ月ぶりの小ささとなった。様子見ムードから積極的な売買を見送る投資家も少なくなかったようだ。
 
今後も各国・地域の中銀による金融緩和による過剰流動性や、新型コロナのワクチン開発期待が世界的な株高基調を支えるという見方が買いにつながった。エムスリーやソニーなど、コロナ禍でも業績期待のある銘柄に買いが集まった。
 
ただ、日経平均の上値余地は限られ、下げに転じる場面も目立った。前日までは、海外勢などによる買い戻しを巻き込んで日経平均は大幅高となっていた。新型コロナの感染再拡大で世界的な株安基調が8月に強まるとみて、日本株をショートにしていた投資家が多かったためだ。新型コロナで株価が世界的に急落する前の2月21日の水準(2万3386円)に接近するなか、週末とあっていったん利益を確定する売りが出やすかった。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに小幅反落した。終値は前日比0.71ポイント安の1万4637.21だった。東証株価指数(TOPIX)も小反落し、0.77ポイント安の1623.38で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆270億円。売買高は10億5553万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は818と全体の約38%。値下がりは1276、変わらずは79銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)では、サービス業、医薬品、精密機器の上昇が目立った。下落は不動産業、鉱業、輸送用機器など。
 
個別銘柄では、KDDIが買われ、エーザイ、KDDI、ダイキン、チェンジ、エムスリーは値を上げた。ファーストリテ、リクルートHDはしっかり。ソニー、富士フイルム、テルモが堅調。任天堂、キーエンスは買われた。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)は反落。三菱UFJ、三井不、JR東日本もさえない。トヨタ、ホンダが値を下げ、資生堂も安い。国際帝石が軟調。東エレク、デンソー、信越化
が下落した。
 
東証2部株価指数は前日比20.34ポイント安の6580.39ポイントと5日ぶり反落した。
値出来高1億7911万株。上がり銘柄数は234、値下がり銘柄数は172となった。
 
個別では、日本和装ホールディングス、カワセコンピュータサプライ、技研ホールディングス、恵和、松尾電機が売られた。
 
一方、ミズホメディーがストップ高。アートスパークホールディングス、浜井産業、ジュンテンドーは年初来高値を更新。木村工機、ダイトーケミックス、ピーエイ、ビットワングループ、フリージア・マクロスが買われた。