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【大引け概況】


26日の日経平均株価は3日続伸し、前日に比べ181円56銭(0.67%)高の2万7431円84銭で終えた。9月20日以来およそ1カ月ぶり高値水準。
 
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朝方は、買いが先行した。米長期金利の低下を背景に25日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、上げ幅を拡大し、前引け間際には2万7578円05銭(前日比327円77銭高)まで上昇した。米株高を材料にグロース(成長)株を中心に買いが入った。香港ハンセン指数が朝安後にプラス浮上したことも支えとして意識された。買い一巡後は、時間外の米株価指数先物安が警戒され、直近3連騰で利益確定売りも出やすく、後場は伸び悩み、2万7500円は維持できなかった。
 
日経平均は9月20〜21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表前の水準を回復した。同FOMCで米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを長く続けるタカ派姿勢を示したため、株価は大きく下げていた。足元ではFRBの利上げペース減速の観測から、日米ともに株式相場が戻り歩調を強めている。米長期金利の上昇が一服しており、東京市場ではグロース株優位の展開となった。
 
だが日本時間26日の米株価指数先物が軟調で、日経平均は引けにかけては伸び悩んだ。前日の7〜9月期の決算発表を受け、グーグルの親会社のアルファベットとマイクロソフトが時間外取引で下落し、26日の米国株相場が下げるのではないかとの警戒が重荷となった。
 
市場からは「前場は香港株高で買われた面もあったが、後場は特にナスダック先物が安く今晩の米株安への警戒もあり、上げ幅を縮めている。米株が強ければ、日経平均2万8000円の可能性もあるが、戻り売りが基本になる」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)も上昇した。TOPIXは11.07ポイント(0.58%)高の1918.21で終えた。
 

東証プライムの売買代金は概算で2兆7070億円、売買高は10億4471万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1218、値下がり銘柄数は547、変わらず銘柄数は72だった。
 
業種別株価指数(33業種)は医薬品、サービス業、その他金融業、精密機器などが上昇した。下落は海運業、陸運業など。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が年初来高値を更新し、6000円台を回復した。ソニーグループ、エムスリー、テルモが上げた。キーエンスが値を上げ、エーザイも高い。ファーストリテイリング、リクルートホールディングスなども上昇した。シマノは大幅高となった。リョーサン、and factoryが急騰したほか、マネーフォワードも値を飛ばした。Sansan、サイボウズなどの上げも目立った。
 
半面、売買代金トップのレーザーテックが利益確定売りに押され、東京エレクトロンも軟調。日本郵船、商船三井なども下値を探る展開。京セラ、日本電産、キヤノン、東芝、TDKなども冴えない。SMCも安い。大末建設が急落したほか、KOAも大幅安。円谷フィールズホールディングスが大きく利食われたほか、山崎製パンの下げも目立った。