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年初来高値を2日ぶりに更新し、2015年12月3日以来の高値を付けた。
外国為替市場で1ドル=113円の推移と円安に傾いたことなどを追い風にリスク選好ムードとなった。前日の米国株市場でNYダウはマイナスだったもののハイテク株比率の高いナスダック指数が4日続伸と上昇基調を続けていることも電機や精密セクターの買いを誘発した。
また、証券会社の投資判断引き上げが材料視されたファストリや取引終了後の決算発表への期待が高まったソフトバンクは上昇した。2銘柄で日経平均を約40円押し上げた。

4日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米利上げ観測が強まったのを背景とした円安・ドル高基調が継続している。輸出関連株に業績改善期待が高まった。
日経平均は2万円の大台回復を前に利益確定目的の売りが上値を抑えたが、市場では「好業績銘柄には買いが広がっている。売り買いをこなし、2万円回復も時間の問題だろう」と強気な声が出ている。

JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比20.66ポイント高の1万4146.47だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、3.42ポイント高の1585.19で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆7790億円。売買高は21億6989万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1044と、全体の約52%を占めた。値下がりは805、変わらずは166銘柄だった。

個別では、2018年3月期の連結営業利益が前期比14%増になりそうだと9日に発表したミネベアは大幅に反発した。業績のV字回復を見込む三菱自も大幅高となった。任天堂とキーエンスが買われ、年初来高値を付けた。東芝の大幅上昇が目立ったほか、丸紅や三菱重、東ガスも高かった。任天堂、ソフトバンクG、ソニー、ファーストリテなどが堅調だった。

一方、取引時間中に前期業績と今期見通しを発表した東レは大幅に下落した。SUBARUや三井物、ヤマトHDも安かった。トヨタ自、ファナック、三菱商事もさえない。三菱UFJは小幅に下げた。
スクリーンHDや旭硝子は決算を受けて下げが目立ち、取引時間中に決算発表した三越伊勢丹も急落した。

東証2部株価指数は5日ぶりに反落した。9日までに4日続伸した反動で売りが出た。値上がり銘柄数は252、値下がり銘柄数は182となった。
個別では、戸上電機製作所、フード・プラネットがストップ安。シャープとADプラズマが下げた。
一方、インタートレード、ショクブンが一時ストップ高と値を飛ばした。SYSKEN、北陸電話工事、アルデプロとペッパーが上げた。