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【大引け概況】
20日の日経平均株価は3日続落し、前日比106円97銭(0.42%)安の2万5527円37銭で終えた。
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前日の米株式市場では、NYダウが44ドル高と3日ぶりに反発。米追加経済対策への期待が浮上した。ただ、新型コロナウイルス感染拡大でカリフォルニア州が夜間外出禁止に踏み切ったことも警戒され、東京市場の場中にNYダウ先物は下落し、これを受け日経平均株価も売り先行の展開となった。

日本時間20日の米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で、NYダウ工業株30種平均先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ工業株30種平均」の12月物が軟調に推移し、3連休を控えた東京株式市場の日本株にも終始売りが優勢だった。一時は200円を超す下落となる場面があったが、下値には買いが流入し下げ渋った。
 
ただ、新型コロナについてはワクチンを巡る動向も含め好材料もある。投資家心理が足元の感染拡大を受けて悲観に傾いているわけではなく、一方的な下値模索とはならなかった。業績の先行き期待の強い半導体や米アップル関連銘柄には中長期志向の買いが入り、相場を支えた。米連邦準備理事会(FRB)が今後も緩和的な金融政策を続けるという見方が多いことも、引き続き心理的な支えとなった。
 
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比14.29ポイント(0.09%)安の1万5642.56だった。東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸し、0.98ポイント(0.06%)高の1727.39で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2165億円。売買高は10億8896万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は788。値上がりは1296、変わらずは93銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(全33業種)では保険業、空運業、パルプ・紙の下落が目立った。上昇は鉄鋼、ゴム製品、金属製品など。

個別銘柄では、ファーストリテが3日続落。MS&AD、東京海上、ソフトバンク、KDDI、JAL、OLCが売られた。テルモ、ダイキン、キーエンス、王子HD、ソニー、KDDIが下落した。
 
半面、任天堂は強含み。ソフトバンクグループ(SBG)が値を上げ、三菱UFJもしっかり。日立金が買いを集め、JFE、SUMCOも高い。トヨタ、スズキ、ブリヂストン、東エレク太陽誘電が上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比31.84ポイント高の6420.32ポイントと5日続伸した。
出来高1億5938万株。値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は178となった。
 
個別では、リードがストップ高。省電舎ホールディングス、ファーマフーズ、ICDAホールディングス、TONE、野村マイクロ・サイエンスなど7銘柄は年初来高値を更新。北日本紡績、FDK、新内外綿、インスペック、ビート・ホールディングス・リミテッドが買われた。
 
一方、太平製作所、ラピーヌが年初来安値を更新。オリエンタルチエン工業、STIフードホールディングス、セキド、相模ゴム工業、価値開発が売られた。