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【大引け概況】
24日の日経平均株価は4日続伸し、前日比125円22銭高の2万2750円60銭で終えた。
 
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4日連続で年初来高値を更新し、2018年10月17日以来の高値を付けた。
 
米企業業績の底入れ期待から前日の米株式相場が上昇し、海外勢などから株価指数先物に買いが入った。外国為替市場の円安進行を追い風に、景気敏感株が買われ相場全体の支えになった。

主要企業による2019年4〜9月期決算の発表が本格化する東京株式市場でも、業績の底入れ期待が意識されて中国関連とされる銘柄に買いが集まった。アルツハイマー型認知症治療薬の米国での承認申請を公表したエーザイにも買いが続き、1銘柄で日経平均を36円押し上げた。
 
米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題など外部環境の不透明感は依然として取り除かれていない。しかし、個人投資家を中心に好材料が出たエーザイなど個別銘柄を物色する動きが継続し、相場の地合いは良好だ。
日本電産など業績を下方修正した銘柄も底堅く推移。「株式市場を取り巻く景色は変わっていない」というが、市場化関係者は「懐疑の中で(上昇に向けた)相場が育ち始めた」有名な格言を持ち出しながら先高観を強めていた。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸し、年初来高値を付けた。終値は前日比54.53ポイント高の1万4706.93だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、同5.60ポイント高の1643.74と年初来高値を更新した。
 
東証1部の売買高は11億9521万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1112、値下がりは936、変わらずは107だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、鉱業、パルプ・紙、ゴム製品の上昇が目立ち、繊維製品、その他金融業、小売業などは下落した。
 
個別では、エーザイは連日のストップ高。トヨタ自動車が上値追い。東京エレクトロンやファナック、アステラス、SUMCOが上昇。ヤマトHDと大成建、コマツが買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループがしっかり、コマツも上昇した。富士通が買われ、デンソーも値を上げた。CEホールディングスも値幅制限いっぱいに買われた。メガチップス、アイモバイル、栄研化学なども値を飛ばした。
 
一方、ソフトバンクGやファーストリテイリング、エムスリーが売られた。東レとニトリHD、セブン&アイが下落した。キーエンス、東レ、HOYAも冴えない。日本アジア投資が利食われ、丸和運輸機関、シュッピン、KNT-CTホールディングスなども大幅安となった。
 
東証2部株価指数は前日比22.07ポイント高の6842.91ポイントと3日続伸した。
出来高9066万株。値上がり銘柄数は210、値下がり銘柄数は197となった。
 
個別では、浜井産業がストップ高。日本ケアサプライ、キーウェアソリューションズ、さくらケーシーエス、ニッキ、ユーピーアールなど7銘柄は年初来高値を更新。アイケイ、アドテック プラズマ テクノロジー、ピーエイ、イクヨ、三社電機製作所が買われた。
 
一方、花月園観光が年初来安値を更新。アクロディア、イトーヨーギョー、石井表記、バナーズ、ウインテストが売られた。