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【大引け概況】
11日の日経平均株価は大幅反落。前日比451円06銭安の1万9416円06銭で取引を終え、昨年来安値を更新した。
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2018年12月26日以来の低い水準。東証株価指数(TOPIX)も21.56ポイント安の1385.12と下落した。
 
日経平均株価は米国株先物の軟化を受けて反落して始まった後、プラスに転じる場面もあったが、すぐにマイナス圏に沈むなど、この日も不安定な値動きが見られた。後場に入るとしばらく小康状態となったが、取引終了時刻が近づくと再び売りが強まり、下値不安の根強さもうかがわれた。
後場に入り、一部報道で米国内の新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えたと伝わるなか、米ダウ先物が一時700ドル超まで下げ幅を拡大。日経平均も追随する形で一段安となった。
 
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)の購入枠拡大への思惑が先物買いにつながったが、続かなかった。
 
各国は金融緩和に加えて減税など財政面での経済対策も打ち出し始めているが、「ウイルス感染が落ち着かないと、投資家心理は改善しない」といい、底打ち感が出るにはほど遠い状況のようだ。
 
東証1部の出来高は19億9632万株、売買代金は3兆1263億円。騰落銘柄数は値上がり393銘柄、値下がり1718銘柄、変わらず54銘柄。
 

業種別株価指数(33業種)は、サービス業、不動産業、医薬品、情報・通信業などが下落。上昇は電気・ガス業、ゴム製品など。
 
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテ、武田が値を下げ、リクルートHDは大幅安。KDDIは続落した。OLC、任天堂、ソニー、東エレク、アドバンテス、トヨタ、キーエンスは売られた。
半面、ファナック、SMCが締まり、ブリヂストンは反発した。三菱UFJ、三井住友、みずほFGが小高く、資生堂は堅調。7&iHD、マルハニチロ、東電力HDも上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比84.67ポイント安の5580.53ポイントと反落した。
出来高7537万株。値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は266となった。
 
個別では、フュートレック、ICDAホールディングス、旭コンクリート工業、日本坩堝、日本鋳造など16銘柄が昨年来安値を更新。インスペック、TBグループ、ヴィスコ・テクノロジーズ、フルスピード、アドテック プラズマ テクノロジーが売られた。
 
一方、中国工業がストップ高。アイスタディ、ファーマフーズは一時ストップ高と値を飛ばした。ビットワングループ、ウインテスト、堺商事、KTC、京福電気鉄道が買われた。