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【大引け概況】

17日の日経平均株価は反発し、前日比113円77銭高の2万4066円12銭で終えた。
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13日に付けた年初来高値(2万4023円)を上回り、2018年10月以来の高値水準を付けた。
 
前日のNYダウをはじめ主要株指数揃って最高値を更新したことを受けリスクを取る動きが優勢となった。寄り付きで前日比138円高の2万4091円と日中高値を付けた。朝高後は目先の利益を確定する目的の売りが出たものの、2万4000円を下回る場面では海外投資家による先物買いが入り、下値は限られた。
 
NY連邦準備銀行が16日発表した12月の製造業景況指数(季節調整済み)は前月比では小幅上昇にとどまったものの、今後6カ月の景況見通しは大幅に改善。これに先立ち発表された中国経済指標も堅調で、世界景気の減速懸念が後退したとの受け止めが広がり、前日の欧州株も軒並み上昇した。
 
その後は上値が重く上げ幅をいったん縮小した。しかし、下値抵抗力も発揮しその後はバランスを立て直し、後場の値幅は30円弱と引き続きこう着感の強い展開ではあった。これといった押し目もなく、先高期待を込めた相場展開だった。
米中両国が第1段階の合意に達したことを受けて、先行き不透明感が後退する中で、米国株高のほか、アジア市場の上昇等も安心感につながっていた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1718億円。売買高は12億8990万株だった。
 
JPX日経インデックス400は反発し年初来高値を更新した。終値は前日比94.14ポイント高の1万5614.91だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し年初来高値を更新。同10.33ポイント高の1747.20で終えた。
 
東証1部の値上がり銘柄数は1499。値下がりは546、変わらずは112銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は鉱業、精密機器、医薬品の上昇が目立ち、鉄鋼、ゴム製品、機械などは下落した。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が堅調、トヨタ自動車もしっかり。ファーストリテイリングも上値を追った。HOYAが大きく買われ、アステラスや第一三共も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループが買い優勢となったほか、テルモやリクルートホールディングスも強い動き。ヤーマン、パーク24も大幅高。マネジメントソリューションズ、長野計器、ボルテージはいずれもストップ高に買われた。
 
半面、東京エレクトロンは朝高後に利食われ反落、SUMCOも冴えない。TDKも軟調。新日本科学が急落、電通の下げも目立つ。日本郵政とゆうちょ銀、かんぽ生命が軟調だった。ブラス、内田洋行が大きく利食われたほか、平和不動産も軟調。ラクスル、東邦チタニウムなども安い。
 
東証2部株価指数は前日比0.12ポイント安の7232.70ポイントと3日ぶり反落した。
出来高1億3161万株。値上がり銘柄数は228、値下がり銘柄数は201となった。
 
個別では、魚喜、ベース、アサヒ衛陶、東京會舘、ロイヤルホテルが年初来安値を更新。インスペック、ウイルコホールディングス、那須電機鉄工、ウエスコホールディングス、キョウデンが売られた。
 
一方、テクノフレックス、東邦金属がストップ高。大同信号は一時ストップ高と値を飛ばした。弘電社、高田工業所、北海道コカ・コーラボトリング、パシフィックネット、セントラル総合開発など24銘柄は年初来高値を更新。不二サッシ、恵和、サイオス、ASTI、サイバーステップが買われた。