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【大引け概況】
22日の日経平均株価は続落し、前日比200円31銭安の2万9639円40銭で終えた。3日以来、約3週間ぶりの安値となった。
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前日の米株式市場では、NYダウが50ドル安と4日続落。これを受けた東京市場も下落してスタートした。
円相場が一時1ドル=109円台前半まで円高・ドル安が進み、輸出関連を中心に収益目減りを意識した売りも出た。下げ幅が260円を超える場面もあった。
 
午前10時過ぎに、「中国恒大集団が23日の利払いを実施すると発表した」と伝わると買いが優勢となり、日経平均株価は一時プラス圏に浮上する場面があった。
しかし、恒大集団の社債の利払いは今後も続くことから、買い一巡後は再び下落した。今晩には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が予定されているが、東京株式市場は明日が休場となることもあり様子見姿勢が強く、後場は一進一退が続いた。
 
日銀は22日まで金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和の維持を決めた。市場では想定通りとの受け止めが多く、株式相場への影響は限られた。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比193.60ポイント安の1万8478.69だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、21.00ポイント安の2043.55で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8901億円。売買高は12億359万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1847と、全体の8割強を占めた。値上がりは287、変わらずは53銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は30業種が下落し、卸売業、食料品、機械、化学の下落率が大きかった。一方、上昇は、海運業、不動産業、鉱業。
 
個別銘柄では、レーザーテックやキーエンスが安く、トヨタ自動車やダイキン工業、ファナックが値を下げた。三井物産や伊藤忠商事、三菱商事といった商社株が売られた。日本製鉄やTOTO、SUMCOが軟調だった。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)や任天堂が高く、日本郵船や商船三井、川崎汽船といった海運株がしっかり。ソニーグループやファーストリテイリングが買われた。東京電力ホールディングスや日本電子、東芝が値を上げた。
 
きょう東証1部に上場した金融システム開発を手掛けるシンプレクスは9時4分に公開価格(1620円)を40円(2.5%)上回る1660円で初値を付けた。終値は2060円だった。
 
東証2部株価指数は前日比38.51ポイント安の7708.02ポイントと続落した。
出来高1億1929万株。値上がり銘柄数は132、値下がり銘柄数は279となった。
 
個別では、ストリーム、オーミケンシ、クロスプラス、丸順、日創プロニティなど12銘柄が年初来安値を更新。マーチャント・バンカーズ、オプティマスグループ、杉村倉庫、石井表記、サイオスが売られた。
 
一方、さいか屋がストップ高。大和は一時ストップ高と値を飛ばした。コメ兵ホールディングス、アヲハタ、伊勢化学工業、東京インキ、ササクラなど13銘柄は年初来高値を更新。ニッチツ、内海造船、DNホールディングス、栗林商船、SIGが買われた。