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【大引け概況】

21日の日経平均株価は大幅続落し、前日比591円83銭安の2万8508円55銭と、2万9000円の節目を下回り、3月24日(2万8405円)以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。下げ幅は3月22日(617円)以来の大きさ。
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前日の米国株式市場では主要株価指数が揃って続落。インドや中南米などで新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大、世界経済の回復を抑制するとの懸念が高まり、景気敏感株を中心にハイテク株まで全般売り優勢となった。欧州市場も軒並み大幅安となった。
 
国内でも大阪府が3度目の緊急事態宣言の発出を要請したほか、東京都でも要請の方向と伝わったことで投資家心理が大きく悪化。今後の企業決算で保守的な会社計画が相次ぐのではないかという警戒感が高まった。日経平均は440円安でスタートすると、そのまま下げ足を速め28500円を割り込む場面も。後場は、前日と合わせて1200円超下落した突っ込み警戒感から下げ渋ったが、戻りは鈍く安値圏での推移が続いた。
鉄鋼株や非鉄株など景気敏感株を中心にほぼ全面安だった。
 
大型連休の経済活動が大幅に制限されるのは避けられないとの見方が投資家心理を悪化させた。
日経平均は後場に一段安になり、700円安に迫る場面があった。日銀が前日の大幅な株安で上場投資信託(ETF)を買い入れなかったのに続き、21日も買いを見送ったのではないかとの一部観測が重荷になった。
 
市場からは「日経平均は明確に75日移動平均線を下回り、日足一目均衡表上の『雲』も下抜けてきた。これまでの下値支持線を次々に割り込み、調整色が強まりつつある。昨年3月安値を起点とするトレンドラインの水準は直近2万8000円強で、ここを維持できるかどうか目先正念場と言えよう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は大幅に3日続落。終値は前日比350.52ポイント安の1万6989.96だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅に3日続落し、38.07ポイント安の1888.18で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6462億円。売買高は12億6232万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2028と全体の9割超を占めた。値上がりは132銘柄、変わらずは31銘柄だった。
 


業種別株価指数(33業種)では鉄鋼、パルプ・紙、非鉄金属の下落が目立った。上昇は空運業だけだった。
 
個別では、英投資ファンドからの買収提案について「検討を中断する」との書面を受け取ったと発表した東芝が下落。特損を計上した日本郵政や、国内証券による格下げがあった朝日インテックも売られた。楽天グループ、日本製鉄などが大幅安だった。
一方で、業績予想を上方修正したファルテックが大幅高を演じ、R-141非臨床試験結果の論文掲載が好感されたJCRファーマ21日付の読売新聞朝刊にて「21年3月期の純利益が4兆円台後半になる見通し」と報じられたソフトバンクグループ(SBG)や第一三共が上げた。
 
東証2部株価指数は前日比103.81ポイント安の7402.53ポイントと3日続落した。
出来高2億1166万株。値上がり銘柄数は72、値下がり銘柄数は359となった。
 
個別では中外鉱業、YE DIGITAL、プレミアムウォーターホールディングス、日本食品化工、ストリームなど21銘柄が年初来安値を更新。FDK、太平製作所、アライドテレシスホールディングス、千代田化工建設、ダイトーケミックスが売られた。
 
 一方、ジー・スリーホールディングス、インタートレードがストップ高。さいか屋は一時ストップ高と値を飛ばした。バイク王&カンパニー、アートスパークホールディングス、Abalance、ミズホメディー、ヤスハラケミカルなど10銘柄は年初来高値を更新。クレアホールディングス、北日本紡績、セキド、倉庫精練、大丸エナウィンが買われた。