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【大引け概況】
19日の日経平均株価は3日続落し、前日比218円17銭安の3万0017円92銭で終えた。
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NYダウが119ドル安と4日ぶりに反落。米新規失業保険申請件数は市場予想に比べ増加し、雇用の伸び悩みが警戒された。これを受けた東京株式市場は売り先行の展開となった。前日まで買われた空運やレジャー、銀行など景気敏感株が売りに押された。日銀のETF買いが入らなかったとの観測も浮上し、後場下げ幅を拡大させた。週末ということもあり積極的な買いは見送られた。ただ、引けにかけ下値に買いが流入し3万円台はキープした。
 
今週前半に日経平均は速いスピードで上昇しており、短期的な過熱感から目先の利益を確定する目的の売りが出た。2月月間でみれば、18日までで日経平均は9%上昇しており、市場からは下落はスピード調整の範囲との声が多く聞かれた。
 
日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れを見送ったとの観測が午後の相場の重荷となり、下げ幅は400円に迫る場面もあった。ただ、18日も日銀はETFの購入を見送っており、19日も見送ると予想していた参加者も多かったようだ。午後、日本の10年物国債利回りが2年3カ月ぶりに節目の0.1%に上昇したが、相場への反応は限られた。
 
新型コロナウイルスによる経済の落ち込みからの回復期待は続いた。先高観は崩れず、下値では買いも入り引けにかけては下げ渋った。東エレクやアドテストなど半導体関連株の一角が上昇し相場を支えた。
 
 今週は企業の利益や純資産からみて割安感のある銘柄が相場のけん引役となったが、週末となり「勢いが収まりつつある」との指摘も出ていた。新型コロナウイルスワクチン普及後の経済正常化に期待した買いは一服。一方、成長性の高い半導体関連株などを買い直す動きも見られた。
 
JPX日経インデックス400も3日続落。終値は前日比122.57ポイント安の1万7464.14だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、12.96ポイント安の1928.95で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4668億円と1月26日以来の少なさだった。売買高は12億2374万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1521、値上がりは590、変わらずは83だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)では鉱業、空運業、陸運業の下落が目立った。上昇は海運業、パルプ・紙、精密機器。
 
個別銘柄では、シャープが大幅安。ファーストリテが反落。マネックスGは急落。JR東日本、小田急や京成、ANAHDなどが下げた。宝HLD、国際石開帝石、大日本住友も軟調だった。
 
一方、東エレク、アドバンテス、オリンパスが堅調。KDDIが値を上げ、ソフトバンクGは小幅高。日産化、太平洋セメ、太陽誘電などが上げた。郵船、川崎汽、商船三井の海運株はそろって堅調だった。
 
 
東証2部株価指数は前日比58.93ポイント安の7318.55ポイントと続落した。
出来高2億8845万株。値上がり銘柄数は132、値下がり銘柄数は285となった。
 
個別では、バリオセキュア、東京ソワールが昨年来安値を更新。リミックスポイント、大和、パシフィックネット、オーナンバ、Abalanceが売られた。
 
一方、エス・ディー・エス バイオテックが一時ストップ高と値を飛ばした。リバーホールディングス、カネミツ、大水、セーラー万年筆など5銘柄は昨年来高値を更新。野村マイクロ・サイエンス、オーケーエム、日本鋳造、加地テック、松尾電機が買われた。