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【大引け概況】
27日の日経平均株価は6営業日ぶりに反落し、前日比93円18銭安の2万8549円01銭で終えた。
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 前日まで相場の上昇が続いていたため利益確定売りが優勢になった。
米MSCIの銘柄入れ替えに関連した売りも重荷だった。日経平均の下げ幅は一時280円まで広がった。
売り一巡後、相場は下げ渋った。前日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数など主要3指数が上昇しており、東京市場でもハイテク株やグロース(成長)株の一角に買いが入った。
 
後場は買い優勢で下げ幅を縮小して取引を開始したものの、積極的に買い進む動きにはつながらず、動意に乏しい展開となった。外国為替市場では、ドル・円相場が109円05銭前後で、午後に入り小動きで推移した。
 
市場では「企業業績に対する前向きな評価や、新型コロナウイルスワクチン接種の進展などがみられるまでは、大きく動きづらい展開が見込まれる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反落した。東証株価指数(TOPIX)は6営業日ぶりに反落し、9.65ポイント安の1911.02で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で5兆5995億円と、2018年2月6日以来の高水準だった。MSCIによる株価指数の銘柄変更に伴う売買が膨らんだ。
売買高は24億432万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1647で全体の7割超を占めた。値上がりは474銘柄、変わらずは71銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では鉄鋼、海運業、鉱業の下落が目立った。上昇は空運業、輸送用機器、医薬品など。
 
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループが値を下げたほか、任天堂が売りに押された。ファーストリテイリングが軟調、村田製作所、信越化学工業が安く、日本電産なども冴えない。富士通、リクルートホールディングス、JFE、三菱ケミHDなども
売られた。豊田通商が急落、東邦チタニウムも大幅安。ホクシン、サニックスの下げも目立った。
 
半面、トヨタは大引け前に9000円台に乗せ高値を更新。キーエンスも買いが優勢だった。日本航空 、ANAホールディングスが買われ、京都銀行も上昇した。ミツバは大幅高。レーザーテック、タチエス、双信電機、ワタベウェディングが値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前日比16.49ポイント安の7414.00ポイントと4日ぶり反落。
出来高1億5459万株。値上がり銘柄数は159、値下がり銘柄数は242となった。
 
個別では川本産業、情報企画、古林紙工、アサヒペン、旭コンクリート工業など7銘柄が年初来安値を更新。アルメディオ、リミックスポイント、アサヒ衛陶、フリージア・マクロス、アライドテレシスホールディングスが売られた。
 
 一方、テクノマセマティカルがストップ高。日本アビオニクスは一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、ポラリス・ホールディングス、ジー・スリーホールディングス、スーパーバッグ、川上塗料など16銘柄は年初来高値を更新。野村マイクロ・サイエンス、グローバルダイニング、東京ソワール、表示灯、IJTTが買われた。