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【相場展望】ドル高・円安で日本株はボックス上放れを試す可能性

■ドル高・円安で日本株はボックス上放れを試す可能性

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 9月5日〜9日の日本株は堅調な動きが想定される。前週末2日発表の米8月雇用統計は非農業部門雇用者増加数が市場予想を下回ったものの、米景気後退を警戒するほど弱い内容ではなかった。

 この結果を受けて、米国株は米FRB(連邦準備制度理事会)の9月利上げ観測が後退したとして買い安心感が広がり上昇した。米国債券市場では年内利上げ観測が高まり、9月利上げの可能性もあるとして10年債利回りが1.60%台に上昇した。そして外国為替市場では日米金利差拡大で一時1ドル=104円30銭台までドル高・円安方向に傾いた。CME日経225先物(円建て)は1万7130円だった。

 当面は9月20日〜21日に同日程で開催される日米の金融政策決定会合待ちという慎重な見方もありそうだが、米国株の上昇、為替のドル高・円安という日本株が上昇するための好材料が揃った形だ。そして下値は日銀のETF買いが支えてくれるのだから、完全に買い方有利・売り方不利の状況である。売り方を踏み上げる形で日経平均株価が1万5000円〜1万7000円のボックスレンジから上放れを試す可能性もあり、機関投資家が慌てて買い出動する可能性もありそうだ。

 セクター・銘柄としては、引き続きドル高・円安を好感して自動車セクターを中心とする輸出関連・円安メリット関連セクター・銘柄が物色されそうだ。そして買い安心感で循環物色の形となり、売買高が低調な新興市場にも資金が流入するかが注目点となる。

(情報提供:日本インタビュ新聞社)


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