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NY株/欧州株概況
ダウ続伸、デフォルト回避で買い
【市況】ダウ続伸、デフォルト回避で買い
2日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比701ドル19セント(2.1%)高の3万3762ドル76セントで終えた。上げ幅は今年最大だった。米連邦政府の債務上限を停止する法案が1日までに上下両院で可決された。米経済に多大な悪影響を及ぼす懸念のあった債務不履行(デフォルト)が回避され、景気敏感株などに買いが広がった。

米労働省が2日朝発表した5月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月から33万9000人増加した。伸びは前月の29万4000人(改定)から加速。市場予想(19万人)を大幅に上回り、くすぶっていた景気後退懸念の払拭(ふっしょく)につながった。
また、インフレが低下する兆しが見え始めたことも相場の下支え要因となった。雇用統計によると、5月の平均時給の上昇率が前年同月比4.3%と、前月(4.4%)から鈍化。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が強まり、株が買われた。市場関係者は「景気の先行きに対する懸念後退とインフレの低下という一番いい状態になりつつある」と受け止める。

「労働市場の過熱感は収まりつつあり、FRBは次回のFOMCで政策金利を据え置く」との見方があった。ダウ平均はこの日の高値圏で終えた。

ダウ平均の構成銘柄では建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエムなど景気敏感株が大幅高だった。スポーツ用品のナイキやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど消費関連株も買われた。

一方、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが米国で有料会員向けに低価格もしくは無料の携帯電話サービス提供を検討しているとの報道を受け、通信のベライゾン・コミュニケーションズは下げた。

ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比139.784ポイント(1.1%)高の1万3240.766と昨年4月以来、およそ1年1カ月ぶりの高値で終えた。アマゾンや電気自動車のテスラが上昇した。

 

【シカゴ日本株先物概況】

2日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前日比565円高の3万1965円で引けた。米上院が1日に政府の債務上限の効力を停止する法案を可決し、米国のデフォルト(債務不履行)が回避された。
市場予想を上回る5月の米雇用統計を好感して大幅に続伸し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比701.19ドル高の3万3762.76ドルで取引を終えた。上げ幅は今年最大。日経平均先物にも買いが及んだ。


シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
31965 ( +415 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
31970 ( +420 )
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

2日のFTSE100種総合株価指数は続伸した。前日に比べ117.01ポイント(1.56%)高の7607.28で引けた。米上院は1日、政府の債務上限の効力を停止する法案を可決した。米国のデフォルト(債務不履行)回避で投資家が運用リスクを取る姿勢を強め、英国株に買いを入れた。素材やエネルギーなど景気敏感業種を中心に上昇した。

個別では、保険大手プルデンシャルが5.68%高で上昇率トップ。資源株も大きく買われ、アントファガスタが5.54%高、アングロ・アメリカンが5.15%高、グレンコアが4.08%高となった。半面、通信株は下落し、BTグループは3.36%安、ボーダフォンは0.66%安だった。



■ドイツ・フランクフルト株価指数

2日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前日比197.57ポイント(1.24%)高の1万6051.23で終えた。米上院は1日、政府の債務上限の効力を停止する法案を可決した。米国のデフォルト(債務不履行)が避けられる見通しとなり、投資家心理が改善した。幅広い銘柄を買い直す動きにつながった。
 
 
個別では、では、素材化学大手コベストロが6.38%高、スポーツ用品大手アディダスが5.82%高、自動車部品大手コンチネンタルが5.37%高。一方、通信大手ドイツテレコムは9.06%安と急落した。
 



■フランス・パリ株価指数

フランスCAC40種指数は1.87%高(同0.66%安)だった。
米利上げの一時停止観測を後押しする内容と受け止められ、株高を支援した。
 




 

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