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毎日コラム
櫻井英明の株式辞典【さ行】

 
【さ行】
 
■催促相場【さいそくそうば】
市場が下落基調の際に利下げや為替介入などを要求していると解釈した言葉。
最近の市場でも「下落は政策催促」の解釈ばかり。
でも、誰が催促しているのか主役は見えない。
しかも催促するためにワザワザ売る人がいるものだろうか。
催促への売りで、対策発表で買うという投資戦略は儲かりそうには見えない。
下落した相場を応用して「催促」と解釈しているだけに過ぎないのではなかろうか。
因みに、上昇基調の相場で「催促」と云う言葉は滅多に聞かれない。
 
 
 
■先高感【さきだかかん】
相場の先行きが高いと予想する心理。
且つその心理が市場の大半を占める多数に行き渡ること。
ただ・・・。
「先高感」が言われ始めると市場では得てして先安になることが多い。
穿ってみれば、誰かが先高感を醸し出して売り場を形成したいことが背景と読めなくもない。
 
 
 
■先物取引【さきものとりひき】
将来の一定の期日に、今の時点で取り決めた価格で特定の商品を取引する契約。
あるいは、価格や数値が変動する商品・指数などに関して未来の売買取引を保証するもの。
いずれにしても未来という時間的価値を活用している。
ただ、現実にはある一時点における未来観の拮抗による価格形成が主流。
本来は未来シナリオが必要な筈だが、今シナリオが支配的という変な世界。
ある意味で時間軸のパラドックスが存在している。
 
 
 
■材料【ざいりょう】
ある銘柄が上昇したり、下落したりする時に、その理由を説明する言葉。
得てして事の本質からずれていることがある。
後になって本当の理由が判明したときには材料とは呼ばれなくなっている。
市場では誰かが「この指止まれ」と大きな声で叫ぶと、それがあたかも本当であるかに映ることがあるから厄介なもの。
「知ったら終い」という格言もあり、小さな材料ほど重要視され、大きな材料は見えないフリをされてしまうこともある。
 
 
 
■材料出尽くし【ざいりょうでつくし】
好材料であれ、悪材料であれ株価材料の中身と逆に株価が動いた時に使われる言葉。
たとえば増収増益で株価下落。
あるいは赤字転落で株価上昇。
こういう解釈不能の際に市場関係者が一言で済ませることが可能な呪文のようなもの。
多くのことは「材料出尽くし」で片付けられるが、所詮刹那的な見方。
株価の動きの本当の理由は闇の中ということが多い。
と云う意味では騙されやすい言葉。
材料出尽くしで本当に出尽くしたことは稀というのが経験則。
面白いことに「材料出尽くし=失望感」の活字は頻繁だが「好材料=期待感」は滅多に聞かれない。
 
 
 
■ザラバ【ざらば】
寄りと引けの間の商い時間。
「ザラに普通のある場」が語源らしいが定かではない。
一説では「『ザラ板』と呼ばれる格子状の線が引いてある紙に銘柄や値段を書いて売買が成立した。
ザラ板の上で売買するからザラ場」。
真相は突き止められないが・・・。
 

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