会員情報作成
ログイン
相場概況(前引け)
248円安と続落、新型肺炎への警戒続く
東京株式(前引け)=248円安と続落、新型肺炎への警戒続く
 
26日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比248円02銭安の2万2357円39銭だった。
 
前日に続いて売り一色となった。25日の米国株は、米疾病対策センター(CDC)幹部が同国でも新型肺炎の感染拡大が避けられないと警告したと伝わり急落した。
新型コロナの感染拡大が企業業績の悪化につながるとの警戒感から、景気敏感株を中心に幅広い銘柄が下げた。
10時すぎにはじり安となり、下落幅は一時、477円に広がった。
一巡後は、中国・上海総合指数が一時上げに転じたこともあり、下げ渋ったが、戻りは限定された。
 
国内では企業活動の遅延やイベント自粛などの動きが週明け以降、一段と拡大している。経済と企業業績の悪化懸念から内需・外需問わず幅広い銘柄が売られた。株価の変動率上昇を受けて、安全資産とされる債券に株式市場から資金を移す動きも続いている。
 
市場では「リバウンドに期待し、寄り付きに株を買った短期筋が多かった。香港株が軟調なため、投げ売りに転じたようだ」との指摘があった。
また、「来週にかけて自律反発があっても再度売られ、日経平均は2万1000−2万1500円レベルに下降する可能性がある。(米大統領選の行方を占う)3日のスーパーチューズデーや米経済指標などの重要日程を控え、米国での新型肺炎の感染者数がどこで増えてくるかも不透明だ。過度な懸念は必要ないが、慎重に構えるべきだ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4447億円、売買高は8億4039万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1801と、全体の約8割を占めた。値上がりは307、変わらずは51銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は、鉱業、不動産業、空運業の下落が目立った。上昇は電気・ガス業の1業種だった。
 
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)、リクルート、ソニーが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。東京エレクトロン、キーエンスなども値を下げた。ファナックや資生堂、太陽誘電も売りに押された。ダイトウボウが値下がり率トップに売られ、日本エアーテックも大幅安となった。
 
半面、キヤノン、ダイキン工業がしっかり、ユニ・チャーム、エムスリー、デンソも買い優勢、北沢産業が大幅高、有機合成薬品工業も物色人気となり、ファイズホールディングスはストップ高と買われた。
 
東証2部株価指数は前日比114.48ポイント安の6514.46ポイントと4日続落した。
出来高3782万株。値上がり銘柄数は56、値下がり銘柄数は380となった。
 
個別では、JESCOホールディングス、南海辰村建設、フルスピード、ツヴァイ、三光マーケティングフーズなど42銘柄が昨年来安値を更新。スガイ化学工業、昭和化学工業、インスペック、アゼアス、ピーエイが売られた。
 
一方、オーミケンシ、図研エルミックが一時ストップ高と値を飛ばした。価値開発、ミズホメディー、西菱電機、東洋刃物、兼房が買われた。
 

戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv