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英明コラム 12月第1週 マーケットストラテジーメモ
「英明コラム 12月第1週 マーケットストラテジーメモ」


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《マーケットストラテジーメモ》12月第1週

28日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウとS&P500は3日続伸。ナスダック総合は反落。感謝祭明けの短縮取引で薄商いの中でアップルが2%安。11月のiPhone生産台数が少なくとも30%減少する可能性があるとの報道を警戒。主要株価3指数は週間では軒並み上昇。
 
日経平均株価は120円安の28162円と続落。ハイテクセクター中心に売り物優勢の展開。東証プライムの売買2兆5582億円。エーザイ、豊田織機が上昇。住友不動、トヨタが下落。
 
29日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は大幅下落。背景は「中国の主要都市での厳しい新型コロナウイルス対策に対する抗議活動」との解釈。iPhone生産への影響を巡る懸念からアップルが2.6%下落。アマゾンが0.6%高。「サイバーマンデー」での米国オンライン支出額が前年から最大8.5%増加。過去最高の112─116億ドルに達する見通しを好感。
 
日経平均株価は134円安の28027円と3日続落。ただ中国のゼロコロナ策抗議行動への懸念は後退。下落幅は限定的だった。東証プライムの売買代金は2兆7236億円。ファーストリテ、資生堂が上昇。東電、ダイキンが下落。
 
30日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。NYダウは小幅反発したもののNASDAQとS&P500は3日続落。アップルが2.1%安。アマゾン、アルファベット、テスラがいずれも下落。コンファレンス・ボード(CB)消費者信頼感指数は100.2と10月の102.2から低下。7月以来4カ月ぶりの低水準。市場予想は100.0だった。
 
日経平均株価は58円安の27968円と4日続落。月足は陽線。東証プライムの売買代金は4兆1516億円。MSCIの指数構成銘柄の見直しに伴うりバランスで膨らんだ。重工、郵船が上昇。コナミ、カシオが下落。
 
1日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は大幅高。パウエルFRB議長が講演。「早ければ12月にも利上げペースを縮小する可能性がある」とコメント。この断片を好感し株価は上昇。「インフレとの戦いはまだ終わっていない。最終的にどの程度の利上げが必要か、いつまで続くのかなど、重要な疑問が残っている」。こちらは見えないフリ。講演を受けてNYダウは700ドル超の上昇。S&P500は朝方の安値から切り返し4000ポイント台回復。NASDAQは4%超上昇。
 
日経平均株価は257円高の28226円と5日ぶりに反発。ただ後場は様子見姿勢が強まり小動き。東証プライムの売買代金は3兆1404億円。ファストリテ、東エレが上昇。任天堂、三菱UFJが下落。
 
2日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。NYダウはセールスフォースが8%超下落し反落。S&P500は前日3%超上昇し今年4月以来初めて200日移動平均線を上回ったが反落。エヌビディアやメタ・プラットフォームズが1%超上昇しNASDAQは続伸。ISM製造業総合指数(NMI)は49.0。2020年5月以来初めて50を下回り、約2年半ぶりの低水準。週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1万6000件減の22万5000件。市場予想は23万5000件だった。
 
日経平均株価は448円安の27777円と大幅反落。一時500円以上下落した場面もあった。前日に急伸した反動との解釈。東証プライムの売買代金は3兆1716億円。サイバー、資生堂が上昇。第一三共、三菱自が下落。前場のTOPIXの下落率は2.04%。日銀は6月17日以来113日ぶりにETFを701億円買った。
 
(2) 欧米動向
 
11月月間ベースでNYダウは5.7%、NASDAQ総合指数は4.4%、S&P500指数は5.4%上昇。年初来ではS&Pが14%安、NASDAQは27%。
 
(3)新興国動向
 
中国・香港株式市場の課題は不動産部門の低迷が長期化懸念。
ただコロナ規制の緩和期待もある。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は週間で2.5%上昇。1カ月ぶりの大幅上昇となった。
ハンセン指数も週間で6.3%上昇。
 
【展望】
 
スケジュールを見てみると・・・。
 
【12月】7勝3敗、(勝率70%、3位)
    気学では「好材料なく下げに注意。目先に走らず見送りが良い」。
 
12月5日(月)米ISM非製造業景況感、製造業受注
12月6日(火)家計調査、米中間選挙ジョージア州決戦投票、米貿易収支、変化日
12月7日(水)景気動向指数、米消費者信用残高、中国貿易収支
12月8日(木)景気ウォッチャー調査、GDP確定値、都市オフィス空室率、
12月9日(金)マネーストック、メジャーSQ、米生産者物価、ミシガン大学消費者信頼感、中国生産者・消費者物価
12月12日(月)変化日
12月13日(火)FOMC(→14日)、米消費者物価指数
12月14日(水)米FOMC政策金利、FRB議長会見、株安の日L
12月15日(木)米小売り売上高、NY連銀製造業景況感、フィラデルフィア連銀製造業景況感、鉱工業生産、ECB理事会、ECB総裁会見、株安の日L
12月16日(金)米クワドラブルウィッチィング、MSCI日本株指数パッシブ売買インパクト
12月19日(月)日銀金融政策決定会合(→20日)、
12月20日(火)米住宅着工
12月22日(木)上げの特異日
12月23日(金)米耐久財受注、個人所得、新築住宅販売、ミシガン大学消費者信頼感、変化日
12月26日(月)クリスマスでNY休場、上げの特異日
12月27日(火)米消費者信用残高、 株高の日L
12月28日(水)変化日
12月29日(木)米シカゴ購買部協会景気指数、水星逆行(→1月18日)
12月30日(金)大納会
 
仮説→実証→検証。
優しく言い換えれば・・・。
計画─実行―反省。
この繰り返しが市場であり、広い意味では学問でもある。
問題は仮説の設定。
森羅万象を織り込むことは不可能であり、一部をデフォルメして仮説を立てる。
全部ではないから間違うことも多い。
なぜか検証ばかりは流行しているのも事実。
大切なのは独自の仮説なのだが、市場はみんな「この指とまれ」の状態。
自ら考えようとする求道者の姿ではなく、他人を真似れば多数意見になるからそれで満足。
検証も他人がやってくれるから楽。
だからこそ「少数意見に真実がある」と思う。
「この指とまれ」では斬新にはなり得ないだろう。
 
大納会の東証ゲストは脚本家の三谷幸喜さん。
大証はプロゴルファーの山下美夢有さんと西村優菜さん。


(兜町カタリスト 櫻井英明)

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