東京株式(前引け)=続伸 半導体関連に買い、先物主導の面も
13日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比354円73銭高の3万7173円82銭だった。
前日の米国株市場でナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大きく上昇したことを受けリスクオンの地合いとなった。
東京株式市場でも東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株が軒並み高となった。
米ハイテク株高で海外短期筋などの心理は強気に転じつつあるようで、日経平均は断続的な先物買いが主導した面もあったとみられる。
日経平均は高く始まった後、次第高の展開で一時500円を超える上昇をみせる場面もあった。防衛関連や半導体関連などに幅広く物色の矛先が向き、全体指数を押し上げている。ただ、トランプ米政権の関税政策などは引き続き警戒されており、途中急速に伸び悩む場面もあったが、前引けにかけて買い直され350円あまりの上昇で着地している。
市場では「米景気やトランプ氏の関税政策を巡る不透明要素は多く、積極的な買いは入れづらい。日経平均が以前の3万8000円から4万円のレンジ相場に戻るのはしばらく先だろう」との声が聞かれた。
明日14日の寄付きに、3月限先物・オプション特別清算指数(SQ値)算出を控えていることで、オプション権利行使価格を意識した動きが入る可能性はある。その場合、指数インパクトが大きいファーストリテの動きに注目だが、前場のファーストリテは前日比プラス圏で推移しているが値動きは弱い。
11日(火)に日経平均は800円超の値動きを見せたことなどからメジャーSQに関する思惑売買は一巡した可能性もある。後場の東京株式市場は静かな地合いとなり、日経平均は3万7200円水準でのもみ合いが続きそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは23.72ポイント高の2718.63だった。JPXプライム150指数は続伸し、9.81ポイント高の1179.20で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆976億円、売買高は8億2135万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1110。値下がりは463、横ばいは64だった。
業種別では、保険、石油・石炭、銀行、鉱業、その他製品などが上昇した一方、食料品、輸送用機器、空運の3セクターのみ下落した。
個別では、日本製鋼所、川崎重工業、IHI、三菱重工業など防衛関連銘柄の一角が上昇したほか、アドバンテスト、ソシオネクストなど半導体株も上昇。足元きつい下げが目立っていたディスコは昨年来安値圏から反発した。このほか、デンカ、フジクラ、良品計画、クレディセゾンなどが上昇した。サンリオも値を上げ、ANYCOLORはストップ高でカイ気配に張り付き、gumiも急騰した。
一方、日産自、マツダ、三菱自、ホンダ、トヨタ自など自動車株が総じて軟調推移。また、資生堂、ダイキン、村田製作所など中国関連銘柄の一角も売られた。このほか、クボタ、ニチレイ、オリンパス、GSユアサ、サッポロHDなどが下落した。高圧ガス工業が大きく値を下げ、メディカル・データ・ビジョンも安い。
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