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相場概況(前引け)
99円高と小幅続伸、米国株高を好感も方向感に乏しい
東京株式(前引け)=99円高と小幅続伸、米国株高を好感も方向感に乏しい

23日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比99円45銭(0.27%)高の3万7538円06銭だった。
きょう前場は買い戻しの動きが続いた。前日の欧州株市場がほぼ全面高様相となり、米国株市場でも米長期金利の低下を好感してハイテク株に買いが入り、ナスダック総合株価指数が7日ぶりに急反発した。
これを受けて投資家心理が改善し、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行した。ただ、半導体関連株は前日の米株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高く引けたのにも関わらず、朝高後に軒並み値を崩す展開となっており、全体相場の地合いを悪くしている。日経平均は伸び悩み一時マイナス圏に沈む場面もあった。
 
半導体関連については前週発表されたオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングなどの決算が振るわなかったことで、業績拡大に対する楽観は後退している。今週から発表が本格化する国内の企業決算を見極めたいという雰囲気もある。レーザーテクの下げが目立ったほか、東京エレクトロンやアドバンテストも買い一巡後は下落に転じる場面があった。
 
外国為替市場では円相場が1ドル=155円台の円安・ドル高水準を視野に入れた展開となっている。為替介入への警戒に加え、今週は日銀の金融政策決定会合が控えており、自動車など輸出関連には円安を好感した買いが限定的だった。業種別では保険や銀行など金利の上昇局面で買われやすいセクターが上位に並んだ。
 
後場の東京株式市場は、値がさ半導体株の動向次第といったところか。調整局面を迎えた日経平均は引き続き方向感に乏しい展開となりそうだ。
 

 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。前引けは3.96ポイント(0.15%)高の2666.42だった。JPXプライム150指数も小幅続伸した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9345億円、売買高は7億4364万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は898、値下がりは694、横ばいは60だった。
 
業種別株価指数(33業種)は保険業、電気・ガス業、銀行業などが上昇した。下落は金属製品、海運業、ゴム製品など。
 
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクがしっかり、ファーストリテイリング、NTTデータ、信越化、KDDIも高い。ローツェが値を上げ、レノバは急伸、東急建設も値を飛ばした。古野電気も物色人気に。
 
半面、レーザーテックが朝高後に大きく売られる展開となったほか、デンソー、京セラ、リクルート、ディスコ、ソシオネクストなどが下落した。TOWAなども下値模索の動きに。さくらインターネットが大幅安、LIXILの下げも目立つ。

 

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